大阪府・吉村知事が定例会見8月4日(全文1)40代、50代のリスクは第4波以上に
大阪府の吉村洋文知事は4日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「アストラゼネカのワクチン35万回分の調整を行う」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年8月4日)」に対応しております。 【動画】「アストラゼネカのワクチン35万回分の調整を行う」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年8月4日) ◇ ◇
第5波にもう明らかに入っている
司会:それでは知事の定例会見を始めさせていただきます。最初に知事のほうから説明がございます。よろしくお願いします。 吉村:私からは2点です。まず1点目ですけれども、新型コロナウイルスの感染状況についてです。現状、この大阪の感染状況、非常に厳しい状況にあります。デルタ株の感染拡大力が強いという中で、右肩上がりの状況になっています。東京、首都圏とほぼ倍加速度は同じというような状況です。また、同じ大都市圏ですから、今、東京、首都圏で起きているようなことは少し遅れて大阪でも起きるというふうに思っています。その可能性が高いと思っています。 それを、第5波にもう明らかに入っていますので、これは全国の状況を見ても明らかです。ですので、感染の拡大の山を抑えていくということが、非常に重要だと思います。緊急事態宣言が今週月曜日から発令をされました。ぜひ、本当に事業者の皆さまにはご負担をお掛けします。そして府民の皆さんに感染対策の徹底をお願いしたいと思います。 現状の状況についての分析です。これが第4波なわけですけれども、第5波、非常に似たような状況になっています。また、明らかにデルタの感染拡大力を見ますと、アルファ株より1.5倍強いと。春の波より1.5倍強いといわれていますので、第4波を超える可能性が高いです。
約2倍の倍加速度になっている
今の現状ですが、直近で、1週間で見ると1.9倍です。ほぼ約2倍の倍加速度になっているという状況です。ちょっと連休の数字もあるので、その前が1.5倍ということになっていますけど、さらにその前は1.9倍と。だいたい平均しても、この第4波の立ち上がりのときに非常に近いというような状況にもあります。またデルタ株自身の感染拡大力はもう周知のとおりですので、このあと感染拡大が、感染対策を取らなければ感染拡大が大きくなる可能性が高いと思っています。次、お願いします。 年代別の内訳です。明らかに20代、30代、若い世代の方の伸びが大きいです。このグラフ見てもらったら明らかですけれども、このブルーが、ブルーというかこの山が第4波なわけですが、現状、このぐっと右肩上がりに上がっています20代、30代は第4波の新規陽性者数の数を超えました。20代、30代だけで見ると、もう第4波よりも数が多いということになります。20代、30代の1週間当たりの新規陽性者数の第4波の最高値は410人でしたが、現状、8月3日、本日時点で434人という状況です。10代も第4波とほぼ同じ数まで上がってきているという状況です。 新規陽性者の年代割合を見ましても、30代以下で65%です。64.4%。これは第4波のときは47%で、50%弱、半分弱が30代以下だったわけですけれども、第5波、現時点では65%がもう30代以下です。そして40代、50代については27%。約30%です。ですので50代以下で、もう90%以上になっているという状況です。 ただ一方で60代以上、いわゆる非常にリスクの高い高齢者の方については、新規陽性者の割合は今、7.8%。65歳以上でいくともっと少なくなると思いますが、65歳以上のワクチンの効果というのが新規陽性者の減少にやっぱり反映されている。ここは大きく第4波とは違うところだと思いますが、第5波の特徴として40代、50代、そして30代以下、若い世代がもう第4波を超えているというような状況です。40代、50代、まだですけれども、このままいけば超える。20代、30代はもうすでに超えたという状況です。次お願いします。 重症者です。まだ重症者の数自体は、重症になりやすい層、高齢者層が、新規陽性者数の数が少ないこともあって、これはワクチン効果だと思いますが非常に少ないです。第4波と比べると非常に少ないですが、その中でも、じゃあ第5波での重症者の内訳はどうなっているのかと見れば40代、50代でほぼ半分です。47.9%。30代以下も9%、約10%います。つまり50代以下で50%以上、半分以上です。新規陽性者、第5波の重症者の半分以上が50代以下という状況です。