大阪府・吉村知事が定例会見8月4日(全文3)抗体カクテル療法導入の大号令を掛けている
大阪府の吉村洋文知事は4日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「アストラゼネカのワクチン35万回分の調整を行う」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年8月4日)」に対応しております。 【動画】「アストラゼネカのワクチン35万回分の調整を行う」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年8月4日) ◇ ◇
抗体カクテル療法に対する考えは
日本経済新聞:日本経済新聞の玉岡と申します。抗体カクテル療法についてお伺いしたいんですけれども、厚生労働省は基本的に自宅療養者に対する抗体カクテル療法は少し慎重な姿勢を示しているんですが、自治体によっては自宅療養者にもぜひカクテル療法の治療をと、要望しているところもあると聞いています。知事、今のお考えでは自宅療養者に対してのカクテル療法について何かお考えはございますでしょうか。 吉村:ぜひ自宅療養者へのカクテル療法をやってもらいたいと思います。ただまず数が足りているんかっていうところがあると思うんです。実際、公表されているのは20万回でしたかね。実際、確保している数量に対して、おそらく自宅療養に十分行き届く量ではないという課題が1つあると思います。つまり量の問題ですよね、自宅療養者全員するとしたら。 2つ目は、これは7日以内に処方するという形にもなります。これを処方するとなれば、やっぱりお医者さんが必要です。点滴ですから、自宅療養で点滴をして、そして経過も見るという必要がありますので、そこの往診体制というのがしっかりできていないと、薬だけ整えてもまったく意味のないことになっちゃうので、いわゆる自宅療養者の往診体制とか治療体制、これとセットだと思うんです。それがセットで整うのであれば、僕はカクテル療法というのは有効だと思っていますから、ぜひ自宅療養者に広げてもらいたいというふうに思っています。
量が確保できれば治療環境が整う状況になるのか
日本経済新聞:今現在、大阪府では自宅療養者に向けてオンライン診療だったり、あと往診体制も少しずつ整備されてると思いますが、もし仮にカクテル療法で量もしっかり確保されるようになってきたら、大阪府でも自宅療養者に対して適切に治療できるような環境を整えられるような状況になってくるんでしょうか。 吉村:数が、どんどん回していただけるということであれば、当然それは。あとはやっぱり医師会さんのご協力がないと往診体制整えられませんので、じゃあ病院に行ってくれっていうと、病院は治療してるわけですから、なかなか簡単にはいかないと思いますので。やっぱり医師会にお願いするということにはなると思いますけど。量が整えば、これは自宅療養でも抗体カクテル療法、ぜひこれはやりたいと思ってます。 今はちょっとそこの前提がなかなか整ってないということですので、通院として限定されてるわけですね。通院治療の場合はもちろんお医者さんもいますし、いろんな経過観察もできますし、いろんな判断もできます。カクテル療法をやったそのあとの予後がどうなるのかっていうのも、実は大阪府でこれを今、調査してます。カクテル療法、基幹病院を何個かつくって、カクテル療法をやった場合にどういうカクテル療法後経過をたどるのか。自宅に行くとずっとお医者さん張り付くわけにいきませんから、どういう経過をたどるのかっていうのを今、実は調査してるんです。そこが本当に劇的に改善されるようなのであれば、つまりお医者さんが点滴のときだけいればいいというような状況になるのであれば、もちろんそれは進めていくことだし。それに向けた準備作業は、われわれ実はいろんな調査も含めてやっています。 ただ問題はまず数ですから。数が届くかどうか、そして数が届くのであれば、あとはきちんと予後が安定するかどうかっていうのはいろいろ見なきゃいけませんけれども、お医者さんがきちんと往診をしていただけるかどうか、これが整えば、僕はカクテル療法というのは非常に自宅療養者に対して有効な手段になるのではないかというふうに思っています。