国民民主に思わぬ〝ハレーション〟榛葉会見で「出入り禁止」横田氏の政策批判 他記者の質問、東京新聞の望月氏らにとっては取材妨害か
【ニュース裏表 安積明子】 10月の衆院選で、国民民主党は公示前の7議席から4倍の28議席に伸ばした。ただ、躍進による〝ハレーション〟も出ているようだ。 【写真】東京新聞の望月衣塑子記者 「最近、会見参加希望者が増えた。動画で中継をすると『バズる』みたいなんです」 党関係者はこう明かす。 「バズる」とは、ネット上の投稿などに大きな反応があったことをさす造語だ。榛葉賀津也幹事長の記者会見は好評のようだ。玉木雄一郎代表は、不倫問題で「3カ月の党役職停止」が言い渡されたが、不祥事も含めて注目を集めている。 こうしたなか、フリーランスの横田一氏が、榛葉会見の「出入り禁止」を受けたという。横田氏は2017年、衆院選で躍進が見込まれた「希望の党」を率いる小池百合子東京都知事に、安全保障論や憲法改正で溝のある〝リベラル系〟候補者の合流に応じるか問いかけ、「排除します」との応答を引き出した。その後も、さまざまな会見で詰め寄る姿で知られている。 先月1日の榛葉会見でも、横田氏は国会の首相指名について、「(立憲民主党の)『野田(佳彦)』と書いて政権交代を果たすべき」と迫った。 榛葉氏は「参院は自公が(過半数の)149議席。衆院で政権交代しても法律は1本も通らない」と応じたが、横田氏は同じ質問を続けた。 見かねたフリーカメラマンが「ここは質問するところ。一問一答にさせろ」と注意すると、横田氏は「黙れ」と強く反発した。 その横田氏が6日、東京新聞の望月衣塑子氏らが配信する動画番組で「出入り禁止」を明かし、国民民主党の政策批判など、持論を展開した。 図らずも、番組では夕刊フジや筆者も〝紹介〟された。 6日の榛葉会見での筆者の質問と、榛葉氏の回答が音声で流れると、望月氏は「安積さん。何なのこの質問。ひどいね」と声をあげ、横田氏も筆者について、「『夕刊フジ』なんかに書いている権力寄りの印象が強い方で『すり寄りタイプ』の記者」と応じた。 望月氏は、筆者について、番組で共演する元朝日新聞記者の尾形聡彦氏に「尾形さんが質問したときに『私も聞きたいの!』と言った人。妨害だった」「自分は途中で帰っちゃった」とも語った。