大阪府・吉村知事が定例会見8月4日(全文1)40代、50代のリスクは第4波以上に
軽症・中等症病床の使用は非常に増加
60代以上。これ42%ありますが、これはもともと母数が少ないので42%出てますけれども、これまでにはなかったような状況が、やはり40代、50代の重症者が増えているというところに表われているというふうに思います。次お願いします。 今の病床の使用状況についてです。まず重症病床ですけれども、第4波は449人までいきました。重症者の数については、大きく跳ねた数字にはなっていません。ここについては、やはり重症化しやすい層、高齢者層が非常に少ないということが、まず大きいワクチン効果だと思っています。また40代、50代で重症者も出てますけども、大きく跳ね上がってはいません。また急拡大、急増しなければ、重症で回復される方が出てきますので、重症者の数自体は今、当然、全体の陽性者が増えるに従って増えていますが、退院される方も出てきますので、そういった意味で、跳ね上がっている状況にはなっていないというのが今の重症病床です。 一方で軽症・中等症、ここについてはやはり非常に増加してきています。8月3日現在で1160名ということで、第4波のとき、一番多かったときは1738人。1160名、50%が、1255名になりますが、おそらくこれはもう数日中に超えてくるだろうというふうに思います。40代、50代の方の入院される方が増えてきているというのが今の現状です。40代、50代はワクチンが届いていませんので、そこで、ここはもうリスクとしては第4波と同じ、あるいはもうそれ以上ということになります。デルタ株の感染拡大力を考えると、40代、50代の方についてみれば、リスクは第4波以上になっているというのが今の現状です。ですので自分がかからないということを、特に40代、50代は気を付けていただきたいと思います。
宿泊療養をできるだけ増やす
そしてもちろんワクチンを広げていくというのはわれわれの当然の使命でもありますし、このあとアストラゼネカの話も出てくるとは思いますが、できるだけワクチンを広げたいというのもあります。ただワクチンが、じゃあ打ちたくても打たれへんやんかという状況になるのも、またこれは事実です。ここはもう供給がない限り、なかなかどんどん広げていくことはできません。ただ、今、供給を受けている範囲ではどんどん接種能力のほうが高くなっていますので、受けるタイミング、受けれる機会の人はぜひ受けていただきたいと思っています。 それから宿泊療養と自宅療養についてです。宿泊療養についてはものすごく右肩上がりに跳ね上がっています。一方で自宅療養はそこまで急激に増加していません。これは自宅療養と宿泊療養について、並行して見てもらったほうがいいと思っています、基準がほぼ一緒ですので。第4波の宿泊療養よりも、今の宿泊療養者のほうが数はもう多いです。4月30日の時点では一番多いときは1839名でしたが、現在、2090名です。一方で自宅療養の方について、第4波のときは最大で1万5000人ありました、5月11日。右肩上がりで上がっていきますが、今もこれは当然、新規陽性者は増えますから、当然上がりますが、宿泊療養みたいに右肩上がりにはなっていません。 その心はといえば、自宅療養の方はできるだけ宿泊療養に入ってもらうと。原則、宿泊療養で、できるだけ宿泊療養施設に入ってもらうというのを、これはシステムをつくって、そっち側のほうにどんどん誘導していっていますので、第5波、ここも数がもう、新規陽性者数がどんどん増えてきたら限界が出てくるわけですが、できるだけわれわれとしては自宅療養ではなくて宿泊療養に誘導していくと。宿泊療養になると、看護師さんもいらっしゃるし、お医者さんもいらっしゃると、いろんな対応も、管理というか、健康管理もやりやすいので、この宿泊療養をできるだけ増やしていって、そこで重症化を防ぐということを、今、進めてやっています。 ただ、やはり感染者数が増えてくる中で、自宅療養というのはこれから増えてこざるを得ないと思います。できるだけ、ですので、医療資源というのは、限りがやはりあります。この間、重症病床、軽症・中等症病床、宿泊療養を増やしてきました。