県境またぐ移動を解禁 安倍首相が会見(全文1)法相任命者として責任を痛感
河井夫妻逮捕の責任をどう痛感しているのか
フジテレビ:フジテレビの鹿嶋です。よろしくお願いします。まず総理、冒頭に言及がありました河井夫妻が逮捕されたことについて責任を痛感していると述べられましたが、総理、総裁として具体的にどういった責任を痛感されているのかということと、自民党から振り込まれた1億5000万円の一部が買収資金に使われたことはないということでいいのかお伺いします。 そして東京五輪についてですが、IOCなどが開催方式の簡素化を検討している中で、総理が述べてきた完全な形での実施ということに関して考え方は変わりはないでしょうか。併せて、総理は治療薬やワクチンの開発も重要だということをおっしゃっていますけども、これは五輪開催の前提になるのでしょうか。 最後に、与野党の中に、首相がこの秋に内閣改造した上で衆議院の解散に踏み切るのではないかという観測が一部ありますけども、現下のコロナ感染状況に照らして、総選挙の実施は可能と考えますでしょうか。お願いします。 安倍:幾つかご質問いただきましたが、まず最初の質問についてでありますが、冒頭申し上げたように、わが党所属であった現職の国会議員が逮捕されたことは大変遺憾であります。まさに国民の皆さまの厳しいまなざしをしっかりと受け止め、われわれ全ての国会議員があらためて自ら襟を正さなければならないと考えておりますし、選挙は民主主義の基本でありますから、そこに疑いの目が注がれることはあってはならないと考えております。自民党総裁として、自民党において、よりいっそう襟を正し、そして国民に対する説明責任も果たしていかなければならないと考えています。
東京五輪、完全な形での実施の方針に変わりなし
それ以上につきましては個別の事件に関すること、捜査中の個別の事件に関することでありまして、詳細なコメントは控えたいと思いますが、自民党の政治資金につきましては昨日、二階幹事長より、党本部では公認会計士が厳格な基準に照らして事後的に各支部の支出をチェックしているところであり、巷間言われているような使途に使うことができないことは当然でありますという説明を行われたというふうに承知をしております。 そして東京オリンピック・パラリンピックについてでありますが、東京大会については先日、IOC理事会において、安全・安心な環境を提供することを最優先に、延期に伴う費用と負担を最小化し、競技と選手に重点を置きつつ、効率化、合理化を進め、簡素な大会を目指すとの方針が示されたと承知をしております。まさにオリンピックの、ある意味では原点に戻った大会にしていこうということだと私は思って、理解しています。 開催に伴うその意味において、費用を最小化し、効率化、合理化を進めていくということは、どのような場合にあっても当然のことであろうと、こう思いますが、これは本年3月、私とバッハ会長との間で、世界のアスリートの皆さんが最高のコンディションでプレーでき、観客の皆さんにとっても安全で安心な大会とする、すなわち完全な形で実施するために1年程度延期するという意に沿ったものであり、現在もその方針には変わりはございません。そして感染症の世界的な制圧に向けて治療薬や、あるいはワクチンが果たす役割は大変大きいと理解しています。東京大会を円滑に実施するためにも、わが国、また、世界の英知を結集して、その開発に取り組んでいきたいと思っています。