安倍晋三首相は18日の記者会見で、「明日（19日）、社会経済活動のレベルをもう一段引き上げる。明日からは都道府県をまたぐ移動も全て自由となる。各地への観光旅行にも、人との間隔を取ることに留意しながら、出掛けていただきたい」と述べた。 【会見ノーカット】安倍首相が国会閉幕で会見　コロナ対策や経済再開への道筋は

会見する安倍首相＝6月18日

　安倍首相は、19日にはプロ野球が開幕するほか、Jリーグもリモートマッチ（無観客試合）に向けた準備が進んでいると指摘。「コンサートなどのイベントも1000人規模で開催していただくことが可能となる。感染予防策を講じながら社会経済活動を本格化していただきたい」とも語り、経済活動の再開を促した。

海外往来も「段階的に再開」

　また、海外との人の行き来についても言及し「細心の注意を払いながらであるが、少しずつ取り戻していく必要がある。グローバル化がこれほどまでに進化した世界にあって、現在の鎖国状態を続けることは経済社会に甚大な影響を与える。とりわけ島国の貿易立国日本にとっては致命的だ」と訴えた。 　その上で「感染状況が落ち着いている国を対象としてビジネス上の必要な往来から段階的に再開していく。前提は、出国前に検査による陰性確認を求めることに加えて入国時にもPCR検査を実施する。十分な検査によって、安全を確保した上で行動活動を緩和し、ビジネス活動を認める考え方だ。経済界とも協力しながら、海外渡航者に向けた新たなPCRセンター設置なども検討している」と語った。