安倍首相、河井夫妻逮捕は「大変遺憾」 「法務相任命者として責任を痛感」
安倍晋三首相は18日、記者会見した。冒頭、安倍首相は、前法相の衆院議員河井克行容疑者と、妻で参院議員の案里容疑者が同日、公選法違反(買収)の疑いで逮捕されたことについて触れ、「本日我が党所属であった現職国会議員が逮捕されたことについては大変遺憾であります。かつて法務大臣に任命した者として、その責任を痛感しております。国民の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。 【会見ノーカット】安倍首相が国会閉幕で会見 コロナ対策や経済再開への道筋は
安倍首相は「これを機に国民の皆様の厳しいまなざしをしっかり受け止め、我々国会議員は改めて自ら襟を正さなければならないと考えております」とも述べた。 また、安倍首相は「選挙は民主主義の基本でありますから、そこに疑いの目が注がれることはあってはならないと考えております。自民党総裁として自民党においてよりいっそう襟を正し、国民に対して説明責任も果たしていかなければならないと考えています。それ以上につきましては捜査中の個別の事件に関することでありまして詳細なコメントは控えたいと思います」とも語った。
買収に党からの資金は使われたのか
記者から「(案里容疑者の選挙時に)自民党から振り込まれた1億5000万円の一部が買収資金に使われたことはないのか」との質問に対しては「自民党の政治資金につきましては昨日(17日)、二階幹事長より、党本部では公認会計士が厳格な基準に照らして、事後的に各支部の支出をチェックしており、巷間言われているような使途に使うことができないことは当然でありますという説明が行われたと承知しております」と語り、買収資金には使われていないとの認識を示した。