石破氏・菅氏・岸田氏が共同会見(全文2)責任を果たしたことにならない
自民党総裁選への立候補を届け出た石破茂元幹事長、菅義偉(よしひで)官房長官、岸田文雄政調会長の3候補は8日午後、共同記者会見を行った。 【動画】石破氏・菅氏・岸田氏が共同記者会見(2020年9月8日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【自民党総裁選】石破氏・菅氏・岸田氏が共同記者会見(2020年9月8日)」に対応しております。 ◇ ◇
えこひいきがあったらいかん
石破:円が安くなったことによって、外国人が今まで1万ドル出さなきゃ買えなかった株が6000ドルで買えるわけですね。株は高くなりました。円ベースで換算すれば企業の収益は上がりました。最高益になりました。有効求人倍率は全て1を超えました。素晴らしいことです。これは引き継がなければならないが、これがサステナブルなものなのか、構造改革をもたらしたか。地方、第一次産業、中小企業、女性、そういうような潜在的な可能性のある、そういう分野を最大限に引き出してきた。これを引き出さないと、付加価値の総和であるGDPは上がらない。それが行われていない、まだ不十分である。そのように思っています。地方創生っていうのはそういう文脈から語られるべきものだと思います。 政治は結果責任なのであって、森友、加計、桜。どの世論調査を見ても納得したという人が非常に少ない。政治が結果責任だというからには、納得したという人が増えなければこれは責任を果たしたことにならない、政治は結果責任なのだからね。そこにおいて自由民主党がつくる政府というのは、政策条件作りに当たって全ての人に公平でなければならない。それは自民党が綱領において定めることであって、それを実現しなければいけない。 要するにえこひいきがあったらいかんということです。みんなが居場所がなければいけないってことです。特定の人だけが利益を受ける、そういうことを政府がやっていいはずがない。公がやっていいはずがない。当たり前のことです。そして、公文書が改ざんされるというようなことが起こると、真面目に働く公務員がやってられない。真面目に働く公務員が本当に国家のために、国民のために働けるような、そういうような政府をつくっていかねばならないのであって、記録が改ざんされたり破棄されたり、だとすれば真面目に働かないほうがいい。そのような官僚機構は国民のためにならない。それを変えていかねばならないのは当然のことであると、私はそのように思っておりますし、今まで政府がした努力はそういうことであって、私はそれをさらに発展させていきたいというふうに考えております。 信頼回復というのはそういうことであって、口でいくらいっても信頼なんか回復できない。国民がそうだねと言ってくれる、納得と共感というのはそういうことです。政府の説明に納得する、政府がやろうということに一緒にやろう、そういう思いを持っていただく。そういうような日本をつくっていくことが、わが自由民主党の使命であり、そのやり方を競うのがこの総裁選挙である。私はそのように考えております。