石破氏・菅氏・岸田氏が共同会見(全文2)責任を果たしたことにならない
早期の衆院解散についてどう考えているのか
TBS:じゃあ3問目、幹事社TBSの【ナカジマ 00:25:32】です。よろしくお願いいたします。お三方に伺います。来年10月の衆院任期満了が迫る中、どのような条件や環境が整えば、衆院解散を判断すべきだとお考えでしょうか。また、今回の総裁選は簡略版となったため、早期に国民の真意を問うべきだとの声もあります。新政権発足直後など、早期の衆院解散についてはどのようにお考えでしょうか。 さらにお三方は総理、総裁に就任された場合、閣僚、党役員人事でどのような点を重視して人事や体制づくりに臨む考えでしょうか。派閥均衡や派閥推薦は考慮されますでしょうか。若手や女性の多用、民間人の起用などについても方針があればお答えいただけたらと思います、よろしくお願いします。 岸田:まず前半の解散のほうのご質問ですが、まず今、政治に課せられた責任で、早急に向き合わなければいけない課題、これは新型コロナウイルス対策の中で、特に秋冬のインフルエンザ蔓延期を前にしてやっておかなければならないこと、これを緊急に準備していくこと、これがまず大事なことだと思っています。 経営不安がいわれている医療機関に対する支援、これはしっかり体制として考えていかなければいけませんし、新型インフルエンザ蔓延期と併せて検査体制もしっかり用意しておかなければいけないなど、やるべきことはたくさんあります。これをまずやることが最優先であります。 しかしそこから先、解散ということを考えたならば、これは、今はまだ一概にいつということは言えませんが、解散というものはもちろん野党との戦いではありますが、やはりなんといっても解散の意味としては時の政治が国民の皆さんの声を聞いて、それをエネルギーとして政治を浮揚させる、力強く進めていく、こうした役割を果たしているという部分もあるんだと思います。
やるべきことを早急にやるのが第一
よってまずはこの新型コロナウイルス対策、やるべきことを早急にやる、これが第一ではありますが、そこから先は世の中の動き、あるいは政治の動き、また浮かび上がってきた課題、こういったものを見た上で今、この政治は国民の皆さんからエネルギーをいただかなければいけない。こういった判断があったならば解散ということはありうるんだろうと思っています。具体的にはこの先は読めませんが、基本的にそういう考え方に立って解散というものは考えるべきではないか、このように思います。 それから後半の人事の話ですが、人事については私は先ほど所信の最後のほうでちょっと触れましたが、今、国難といわれるこの大変な状況に立ち向かっています。自民党は人材の宝庫だと思っています。その自民党において、オール自民党でドリームチームをつくって、そして最高のパフォーマンスを発揮しないと、この国難は乗り越えることができないと思っています。よって私は自分自身が輝くのではなくして、チームに参加した1人1人が輝くチームをつくっていきたい。そういったリーダーでありたいというふうに思っています。そのための人事ということであれば、当然のことながら適材適所であります。この自民党の人材の中で最高の人選をするべきだと私は思っています。