「はやぶさ2」カプセル回収前にJAXA会見(全文3)カプセルの地球帰還を優先
想定外のことが起きるとすれば?
記者2:はい、【フジックス 01:08:50】の。はい、あ、大丈夫ですか。軌道修正と技術的なことはかなり順調ということをおっしゃっていらして、で、回収チーム、オーストラリアの、ウーメラの皆さんも【**********01:09:31】、あまり問題がないようなふうに見える【*******01:09:40】。それ以外に、想定外のことが必ず起きると思うんですけれども、回収のときに起きる、今、本当に、あるとしたらどんな想定外のことが起きる可能性があるというふうにお考えでしょうか。~ 藤本:津田さんからまずお答えになられますか。 津田:はい。聞こえますか。マイクが。 藤本:聞こえています、どうぞ。 津田:聞こえますか、すいません。あるとしたらの想定外ですね。そういう意味では先ほど、カプセルを分離してから、TCM-5を実行するというふうにご説明しましたが、じゃあカプセルは分離しなかった場合にどうなるかというと、これはカプセルを分離するまで、分離コマンドを何回か繰り返すということを試みます。 それをやっていると、今度TCM-5という地球圏離脱をする間がなくなってしまいます。このTCM-5は安全が確認されてからオーストラリアの許可を得てから実行することになっていますので、じゃあそれができなかった場合の安全とは何かというと、これは「はやぶさ1」と同じ状況になりますが、探査機もカプセルも大気圏突入させるということになります。そうなってしまう、これはもう本当に苦渋の選択だと思います。苦渋の選択ですが、カプセルが分離できなかったらそういう選択肢もあり得るということになります。 記者2:良くないことが起きて、なくなってしまうっていうことはないかと思いますけども、本当に見つけられないという可能性はあるんでしょうか。 藤本:例えばカンガルーが持っていくとか、そういうことですか。 記者2:そうですね。 藤本:だからまず一番、結局コントロールできることとコントロールできないことがあると思うんですよ。コントロールできないことの【最有力 01:12:10】は、これはやはり天候です。けど、今は別にそれをやってもしょうがないんだけど、1時間置きに天気予報をチェックするという、そういう精神状態になっているんですけども、今のところは天気良さそうなので、その意味では運がいいと思います。