「はやぶさ2」カプセル回収前にJAXA会見(全文3)カプセルの地球帰還を優先
探査機が大気圏突入する場合、サンプルは使えるのか
司会1:ウーメラ会場のほう、ご質問ありがとうございました。続いてオンライン接続で参加いただいている皆さまの質問に移りたいと思います。Webexのチャット欄にご質問のほうをご記入いただければと思います。 今のところ、チャットの書き込み、今、1件ございました。では、『月刊星ナビ』の中野さま、津田プロマネ宛てにご質問をいただいております。よろしくお願いいたします。マイクをオンにしてご質問いただければと思います。 月刊星ナビ:『月刊星ナビ』の中野です。聞こえますでしょうか。 司会1:はい、よろしくお願いいたします。 月刊星ナビ:津田先生に1件質問なんですけれども、ちょっとワーストケースのお話で恐縮なんですけれども、先ほどお話があった、もしカプセルが分離、どうしてもできない場合は、探査機とカプセルを両方、大気圏突入する可能性があるわけですが、その場合、カプセルの耐熱性というか、中のサンプルの健全性というか、一応回収できればサンプルは使える見込みというのはあるんでしょうか。 津田:カプセルが、分離が遅れたとしても、分離されて、そのあと幾つか段階があるんですけど、分離が遅れただけでカプセル自身はきちんと動作していて、大気圏に突入してからパラシュートを開いてくれれば、緩降下しますので中のサンプルもなんら汚れることなく、あるいは損傷することなく回収することができます。 ただし、これ、分離ができなかった理由が、もっと根深い理由があったりして、カプセルそのものも動かなかったりすると、これはパラシュート展開ができませんので、地表に激突するということになります。こうなると、もうこれはちょっと管理はできません。そういう事例は過去にNASAの探査機等でありますけれども、われわれ、努力はいたします。そういう場合でも努力はするでしょうと。ただし、そういう状態でも大丈夫ですというわけではありません。 月刊星ナビ:ありがとうございます。 司会1:ありがとうございました。続きまして、オンラインのほうのご質問ありましたらお願いいたします。それでは次の質問なさそうですので、もう一度、相模原会場のほうに戻りたいと思います。相模原会場、ご質問ある方お願いいたします。では。