なぜ阪神が引き当てた近大の大型スラッガー佐藤輝明は「40、50本塁打」「トリプルスリー」を目標に掲げたのか?
ただ阪神では、どこを守るかというポジション問題が浮上してくる。関西リーグで外野、三塁で3季連続のベストナインに選ばれ、内野も外野もこなし、実は、二遊間を守れるほどの守備力も高いが、阪神の三塁には、今季4番打者として成長し、現在、本塁打王争いを演じている大山悠輔がいる。 本人は、「(内外野)どちらでも守れるように準備する」と健気だったが、田中監督は「体が大きくてもグラブさばき、ハンドリングがいい。ショートを守らせるプランもあったほど。決めるのはタイガースさんですし、プロというレベルでの二遊間は難しいかもしれませんが、できれば華のある内野手で活躍して欲しい。三塁には大山さんがいますが、外野を糸井、俊介と近大OBで争うのもよくないでしょう」と、大山と三塁で勝負することを希望した。 キャンプ、オープン戦で、その桁外れの打撃と、50メートル6秒フラットで走る走力をアピールできれば、矢野監督は嬉しい悲鳴を上げることになるのかもしれないが、三塁なのか、一塁なのか、ライトなのか、はたまた二塁なのか、自然とレギュラーポジションが用意されるだろう。 実は、4球団競合の怪物もプライベートではももクロことももいろクローバーZの大ファン。コンサートに行ったことも何度もあり、寮の自室にはDVDが山ほどあり試合前には「吼えろ」を聴いてテンションを上げる。 「でも、これは田中マー君(現ヤンキース)のために作られた曲。僕も曲を作ってもらえるようにがんばります」と、もうひとつの目標をつけ加えた。ちなみに、ももクロの4人のうち高城れに推しだという。 今日27日には、矢野監督が甲子園での中日戦を前に指名挨拶に訪れる。正式な阪神・佐藤の誕生も秒読み段階。打倒巨人を狙う阪神に待ちに待った走攻守3拍子揃った和製の超大砲が誕生しそうだ。 (文責・山本智行/スポーツライター)