「第1波よりも厳しい状態」 感染抑止なしに「経済の再生ない」―東京都医師会長
東京都医師会の尾崎治夫会長は12日、記者会見し、「(新型)コロナ(ウイルス)は決して風邪あるいはインフルエンザより軽い、そんなことはない。第1波の時の状況よりもはるかに厳しい状態に今なっている」と危機感をあらわにした。また、感染者数を抑えていかなければ「経済の再生もないと思っている」と述べ、一人一人が感染しないよう行動する必要があると訴えた。
尾崎会長はまた、感染拡大を受けて病床数の確保に努めてきた、と述べたうえで、「いまのこの感染者の激増。1日2000人という数が出てくる状態では、これはイタチごっこと言いますか、どんどん(病床)体制を用意しても、あっという間に埋まっていってしまう」と語った。 「第1波のとき以上にみなさんの力でこの難局を乗り切っていただきたい」と語る尾崎会長。一方で、「飲食店が悪い、医師会が悪い、いまそうやってお互いが分断されるような流れを作る方がたくさんいる。いまこそ、すべての方が一致団結して、このコロナをやっつける、コロナと戦う、そういう気持ちになっていただきたい。そういうふうに切に願う」と述べた。