【国会中継】安倍前首相が桜問題を説明(全文2)初心に立ち返り努力していきたい
議員辞職に値するとの声を承知しているか
高木:次に辻元清美くん。辻元くん。 辻元:総理は先ほど、私の政治責任は極めて重いとおっしゃいました。私が予算委員会で質問したときも、私がここで総理大臣として答弁するということについては全ての発言に責任が伴うとおっしゃいました。国民の中には議員辞職に値するのではないかという声があること、承知していますか。 高木:安倍晋三くん。 安倍:承知をしております。 高木:辻元くん。 辻元:例えば、民間の企業を考えてみてください。社長が公の場で虚偽、うその説明を100回以上やって、社員にだまされましたと言い訳をして、通用しますか。社員には責任を取らせて、自分は何も身を切らずに、初心に返って全力を尽くします。こんなことが許されると思いますか。民間の企業ならコンプライアンス失格、社長は辞職だと思いますよ。これ以上のことをあなたはこの立法府でやったという自覚がありますか。ご自分の過ちは民間常識、コンプライアンスの基準に照らしたら議員辞職に値すると思いませんか。いかがですか。 高木:安倍晋三くん。 安倍:大変、今厳しいご指摘を辻元議員からいただきました。確かに会計処理等が私自身が知らない中で行われていたこととはいえ、当然、道義的責任があると考えておりますし、また責任者に確認をした中において、私の認識の限りにおいて答弁をしてきたのでございますが、しかし結果としてその答弁が間違っていたということでございますので、その責任はひとえにこれは私自身にあるわけでございまして、その上において、今回の出来事の反省の上に立って、国民の信頼を回復するためにあらゆる努力を重ねていきたいと、こう考えているところでございます。より身をいっそう引き締めながら、研鑽を重ねていく。初心に立ち返り努力をしていきたいと、こう考えております。 辻元:委員長。 高木:辻元くん。
けじめをつけて議員辞職してはいかがか
辻元:民間の会社だったら通用しないし、そんな会社は信用を失ってつぶれてしまいます。私は日本をつぶしたくないです。今、新型コロナウイルスの感染症が広がり、ここで総理大臣が答弁する言葉がうそだったら、感染症対策でもしもうそが、いや、官僚にだまされました、秘書にだまされました。命に関わる答弁につながるかもしれない。国会で虚偽の答弁をするということはそういうことなんですよ。道徳心とか愛国心、人一倍おっしゃっていたじゃないですか。子供の教育にも悪いです。けじめをつけて議員辞職なさる、いかがでしょうか。 高木:安倍晋三くん。 安倍:厳しいご指摘をいただきました。この反省の上に立って、そうしたご批判、拳拳服膺しながら信頼を回復するための努力を重ねていきたい。そして私に課せられた責任をしっかりと果たしていきたい。また、一議員として、国家、国民の期待に応えていくことができるように全力を尽くしてまいる決意でございます。 辻元:委員長。 高木:辻元くん。 辻元:総理はきのう、国民から見て一点の曇りもないように透明性を確保していく、私自身が責任を持って徹底していく。今、黒岩議員で焦点の1つだった明細書ですよ。明細書について、総理は相変わらず公表を求められるような発行はホテルはしないと言っている。これ、秘書が確認したんでしょう。その秘書はあなたにうその説明をしていたわけですよね。この2つのホテルは明細書について、要求があればNHKのインタビューにかつてから再発行をすると。そしてANAインターコンチは7年間再発行できるというようなことを答えていますよ。総理に申し上げます。透明性を確保するのであれば、あなた自身がホテルにこの明細書を請求して、本委員会に提出してください。いかがですか。 高木:安倍くん。 安倍:ちなみにANAホテルに確認を取った。 辻元:誰が。 安倍:秘書はですね。 辻元:秘書でしょう。 安倍:いや、人は、私が確認をした秘書とは別の秘書で、責任者とは違う。今回、責任を取って辞めた秘書とは別の者でございますが、別の秘書でございますが、その上で申し上げますと、最初に申し上げた営業上の秘密ということについて、明細書を出さないという立場は変わっていないというふうに私は承知をしております。