【国会中継】安倍前首相が桜問題を説明(全文2)初心に立ち返り努力していきたい
該当者を業務上横領罪で告訴するのか
黒岩:総理、どんなに苦し紛れの言い訳を言っても、今、私が申し上げたとおり一流ホテルが明細書を発行するなんて、誰もがそう思います。こういう社会常識を本当に知らないでうのみにしていたら、悪いけども本当にうぶで世間知らずのお坊ちゃまですよ。私はね、二度も総理経験のあるベテランの総理がそんなことはないと思っていますよ。しかも自分の政治生命に関わるような、こんな国会審議に対して秘書の言うことを全部うのみにしてた、とても信じられない。本当だとは思えない。私はね、さらなるうそが、今のこの弁明で始まったと、こう思わざるを得ないということをしておきます。 最後にね、総理、総理も大変な思い、総理の言うことが事実なら大変な思いをされましたよね。なんせ東京の秘書が金庫に入っていた総理のお金を勝手にですよ、総理の意思ではなく差額補填に使っていた。これは明らかに、今までの判例を見ても業務上横領罪が成立する可能性が極めて高い。総理からすればなんせ自分の金を勝手に使った、しかも差額補填した、うそをついてた、相当憤ってるでしょう。総理、この該当者を業務上横領罪で告訴、当然するんでしょうね。 高木:安倍くん。
訴えるという考え方はございません
安倍:この総理としてのほぼ8年間の間、例えば議員会館に私は一度か二度しか行っていないわけでございます。一方、例えば私の食費、会食費、あるいは交通費、宿泊費、また妻の宿泊費、交通費等もありますし、公租公課もございます。そしてまた、例えば歳費の返済、これは3割返済しておりますので、1年間に1200万円ほどになるわけですが、そうした請求は全て事務所に来るわけでありまして、それを現金で振り込まなければならないのでございまして、そうしたことについて、私が1つ1つ指示をするということはできない、総理大臣でございますからできないのでございますので、総理在任中は秘書に私が口座から下ろしたお金をだいたい中心に【キョウユウ 00:36:38】金として置いているものから、その支出を行っているわけでございます。 そして今までも間違いがなかったわけでございまして、今、結果としてこうなったことにつきまして、当該の責任者も大変責任を痛感しておりまして、昨日辞職をしたところでございますが、そうしたことで訴えるという考え方は、長年、私に仕えてくれたのは事実でございますので、訴えるという考え方はございません。そもそも私自身がそれは一番最初にしっかりと気付いて指摘するべきだったと、このように思います。 高木:はい、黒岩くん。 黒岩:告訴しないと。できるわけないですよ。だって、今、告訴しないと、本来総理のおっしゃることが正しいんだったら、700万ものお金を勝手に使われた秘書ですよ。そんなもの憤りで、しかもこれだけ今さらし者になっている。そこで、本来なら告訴するというのは当然だと思いますが、しないということは、やっぱり独断でこんなことは秘書に任せてなかったことの私は証拠だと思いますよ。 最後に、やはりまだまだ疑惑というものは、むしろ疑念が晴れるどころか疑念は深まったと思います。今後、しっかりと証人喚問に応じてもらって、総理からもさらなる答弁を、説明を求めて、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。