今日ラグビー「リーグワン」が開幕!…旧トップリーグと何がどう違うのか?
日本ラグビー界が新たに動き出す。ラグビーの新リーグ「リーグワン」が8日、東西3か所でキックオフを迎える。当初は7日に東京の国立競技場で21年トップリーグ王者の埼玉パナソニックワイルドナイツと同4強のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ともに現名称)のカードで開幕する予定だったが、中止となった。ワイルドナイツの9選手が、新型コロナウイルスに感染したと発覚。他の選手も、感染者と一定時間の接点を持つ濃厚接触者と認定された。登録選手を揃えられないワイルドナイツが規定により不戦敗扱いとなった。 年始にはNECグリーンロケッツ東葛の新外国人選手がコカイン所持による麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、チームは同選手を契約解除した。リーグの全選手に対して違法薬物検査を実施することとなり、初っ端から水を差されることとなったリーグワンだが、8、9日の計5試合は無事に行われる。
ディビジョン1は16から12チームに厳選
リーグワンはディビジョン1~3の3部で構成されおり、ディビジョン1に12、同2に6、同3に6チーム。レギュラーシーズンは、ディビジョン1で全16節が行われ最終戦が5月7、8日。ディビジョン2以下では4月上旬までの日程で、その後、ディビジョン1の上位4チームによるプレーオフトーナメントが行われる(日程未定)。 また各ディビジョン間の入れ替え戦も実施される。優勝チームを含めた複数のチームは、海外の強豪クラブと対戦する構想があり、サッカーのクラブワールドカップに似たクロスボーダーマッチが、翌年冬の実現を目指して調整されている。 従前のトップリーグは16チームによる構成で、その下には各地域の下部リーグが集合した格好のトップチャレンジリーグがあった。今回は最上位のグループに入れるチームが4つ減り、下位グループも整理された。ディビジョン1では、ハイレベルな接戦の増加が期待される。 この新リーグ構想が発表されたのは、2019年のワールドカップ日本大会で競技認知度が上がっていた2020年5月。当時の谷口真由美・日本協会理事が新しいリーグ(のちのリーグワン)の準備室長、ディビジョン分けに関する審査委員長を兼務し、参加条件を定めた。その条件に従い、参加表明したクラブの競技力、地域性、事業性をもとに精査して、ディビジョンの振り分けを行った。