ラグビー日本代表対アイルランド戦の国歌斉唱時に乱入して並んだ迷惑系Youtuberに海外メディアも大ブーイング
ラグビーの日本代表対アイルランド代表のテストマッチが6日、アイルランド・ダブリンのアビバスタジアムで行われ、日本代表が大敗したが、試合前の国歌斉唱のセレモニーに迷惑系Youtuberの巨漢の白人男性「Jarvo69」が乱入するハプニングがあった。最前列に座っていた自称コメディアンのYoutuber本名ダニエル・ジャービスは、試合前セレモニーで両チームが横一列に並ぶと、君が代が流れる直前にジャンバーを脱いで日本代表の桜のジャージでグラウンドに走って侵入して日本代表の列の一番端のSO田村優の隣に少しだけ距離を置いて何食わぬ顔で整列した。背中には「Jarvo」とゼッケン「69」が書かれていて、君が代が流れて中継カメラがアップで寄ると背中を向けてアピールした。すぐさま係員が気づき、3人が走り寄って外へと連れ出されたが、その際、日本代表メンバーに向かって左手を上げるなど悪びれる様子はなかった。真横にいた田村は、試合後、「気づかなかった」と明かしたが、海外メディアは、今回の問題を一斉に取り上げ、この迷惑系Youtuberの行為を許さなかった。 アイルランドメディアのボールズは「うんざりするからかい男のJarvo69がアビバの国歌斉唱をつぶす」との見出しを取り、「スポーツ界で最も迷惑で招かざる人間であるJarvoがアイルランド対日本を前にした国歌斉唱でピッチに入り込み、午後のアビバ・スタジアムが冷やかしイベントの不幸な犠牲者となった」と厳しい論調で伝えた。 記事は「日本のジャージとトレードマークの69番に身を包んだJarvo、本名ダニエル・ジャービスは、日本の国歌『君が代』が流れる間、日本チームの脇に立っていた。この自称『コメディアン/フィルムメイカー/いたずらスター』は、その後、係員によってピッチから連れ出された」と様子をレポート。 「ジャービスは、先週末にプリンシパリティ・スタジアムで行われたウェールズとニュージーランドの試合前にもオールブラックスのジャージで現れた。Jarvoは、その試合後、この行為で逮捕さえもなかったと語った。誰もこの悪ふざけを楽しんでいない一方で、Jarvoが、このような有名なスポーツイベントで2週連続にわたってピッチ上をうろつくことができているため、(侵入者が)誰かを見分けられなかったスタジアム内のセキュリティに疑問が向けられている」と問題提起した。 ウェールズメディアの「ウェールズ・オンライン」は「ウェールズ対ニュージーランドのピッチ侵入者がアイルランド対日本の試合を再び襲う」との見出しをとり「『Jarvo69』として知られている連続ピッチ侵入者のダニエル・ジャービスが今回またダブリンのアビバ・スタジアムを襲った」と伝えた。 記事は、今回の乱入の様子を紹介した上で、「ジャービスがうんざりする方法で(競技の運営を)妨害してきたのはラグビーだけではない」と、過去の行為についても指摘した。 「ラグビーでは、2試合連続となる行為だが、彼は、NFLやクリケットの試合でも望まれていない登場をしてきた。この夏は、クリケットのイングランドとインドによる今年のテストシリーズで、モーエン・アリにボールを渡すために突進し、ジョニー・ベインズウに駆け寄るなど、ジ・オーバルで3度にわたってピッチ侵入を犯した。そして、彼はトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われたNFLのジャクソンビル・ジャガーズ対マイアミ・ドルフィンズの試合でもフィールドに侵入して捕まっている」と過去の悪行を紹介した。