今日ラグビー「リーグワン」が開幕!…旧トップリーグと何がどう違うのか?
グラウンド外で確かな変化が見られるリーグワンは、代表強化の役目も担う。 以前は国際リーグのスーパーラグビーへ日本のサンウルブズが派遣され、代表候補群がタフな国際経験を積めていた。ただし日本のスーパーラグビー参戦権は、2020年限りでなくなった。国内リーグの競争力アップは必須となった。 そこでリーグワンは、ディビジョン1への加盟数を絞ると同時に選手の出場規定にも手をつけた。 他国代表歴のある選手などを対象とした「外国人枠」は「カテゴリーC」と名称を変え、その上限は「同時出場2人まで」から「先発およびベンチ入り計23名中最大3人」に増枠された。さらに日本代表資格を持つ選手は、国籍の有無を問わず「カテゴリーA」に位置付けた。「17人以上、ピッチ上(15人)11人以上」の登録を求める。 芝の上に立つ海外出身者の数を増やすことで、出番を得た日本人選手に「国際舞台」をシミュレーションさせるのが狙いだ。 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安の新主将、シェーン・ゲイツは、昨年日本代表デビューを果たしたため「カテゴリーA」。今回のレギュレーションの変更にこんな意見を持つ。 「今度のカテゴリー分けで、外国人選手の出場機会が増える。私たちは日本の素早いラグビーに適応することが必要だと思っています」 開幕直前に逆風が吹く前からリーグワンには後ろ向きな声があった。そもそも2019年にプロリーグ構想が頓挫していたこと、リーグワンのディビジョン分けでの混乱が週刊誌報道の餌食になったことがその要因だ。 本日8日の開幕からは、そんな雰囲気をすべての関係者が一掃する。サンゴリアスの田中 が目論む通り、当日の東京スタジアム周辺で雨予報は出ていない。 (文責・向風見也/ラグビーライター)