今日ラグビー「リーグワン」が開幕!…旧トップリーグと何がどう違うのか?
1月8日に味の素スタジアムで開幕カードを迎える東京サントリーサンゴリアスは、当日に会場近辺で、試合前からトークイベントを開催。キッチンカーも出店する予定だ。 さらに選手入場時、驚きの仕掛けを用意。田中澄憲ゼネラルマネージャーは、選手が当日に驚かないようその旨を内々に事前通告。「雨が降らなければ実現する」と説明した。 チケット設定も変化する。残念ながら中止となったが、リーグ主導のオープニングゲームでは、14種以上あるチケットのうち、専用ラウンジで飲食を楽しめるうえお土産のつく「オープニングセレブレーションシートプレミア」(1枚52000円)、8枚単位で買える「テラスシート」(1枚9000×8=72000円)などの高価な席が用意されていた。海外やJリーグ、NPBではすでに導入されているチケット設定だが、日本国内のラグビーシーンでこれが実現するのは画期的で完売していた。 また独立採算の事業性、地域性が求められる各クラブは、経営形態そのものを変えつつある。これまでは、ほとんどのラグビーチームは企業の福利厚生機関だったが、リーグワン発足を機にクラブそのものを法人化させた例もある。特に元ヤマハ発動機ジュビロの静岡ブルーレヴズは、バスケットボールのBリーグで実績のある山谷拓志新社長を招聘。昨年引退した五郎丸歩氏にチケットの企画を任せた。 法人化の検討を明言するチームは他にもあり、従来の形で活動するチームも新たなパートナー企業と協業する旨を相次ぎ発表。サンゴリアスの田中GMは、心構えを説く。 「母体企業の負担を減らして自分たちで稼ぐのがリーグの方向性です。(スポンサーは)増やしていかないと事業としては大きくならない。いままでは稼ぐマインドがなかったのですが、収益性を高めなくてはいけない」 JRLO本体もスポンサーを集め、冠名を付与する日本電信電話株式会社(NTT)など15社と手を結んだ。Bリーグ並みの収益を確保したと言われ、その一部は各クラブへ分配される。