「合流新党」代表選 泉氏・枝野氏が会見(全文4完)リアリズムをもって現政権と戦う
一次産業が成り立つ地域にせねばならない
枝野:私も政権の中枢で7年8カ月やってこられた方がいまさら掲げて、できなかったことをなぜできるのか不思議で仕方がありません。その上で、一括交付金などで自治体が地域の事情に合わせて自由に使えるお金を増やすというのが1つ目の柱。2つ目の柱は、やはり地域は一次産業が基軸になる地域がほとんどですから、やはり先ほどの戸別所得補償制度などの多面的機能をしっかりと評価するという形で、一次産業が成り立つ、一次産業で生活していくことができるという地域にしていかなきゃならない。 そして3つ目は、実はベーシックサービスを充実させる。これはやはり地方に職場をつくる大きな役割を果たすと思っています。高齢化率はやはり地方へいくほど多いです。それに対応できる、安心できる介護や、あるいは医療を提供していく。あるいは過疎化が進んで若い人たちがいない。そうしたところで例えば冬になると豪雪地域は雪下ろしができない、雪かきができない、こうしたことでベーシックな暮らしができない、そうした地域があります。それをしっかりと公的にそのサービスを担う、そこに仕事が生まれるというような形で、実は地域が、過疎化が進んでいけばいくほど公が支えなければならないベーシックなサービスが増えていく。そこをしっかりと公的にお金を付けて雇用の場にしていくということがないとどんどん寂れていくわけで、そうした仕事を、ベーシックサービスにお金を注いでいくということは実は何よりもの、私は地方の活性化策だと思っています。
地方組織をどうしていきたいか
朝日新聞:朝日新聞、【ヨシカワ 01:03:14】と申します。地方組織について伺いたいんですけれども、今回の合流で、各県で対応が分かれて、一緒になるところもあれば分裂したままのところもありますけれども、これをどう受け止めていらっしゃるか。衆院選も控えていますけれども、衆院選を見据えてどうされていくお考えかっていうのをお2人に伺いたいです。 司会:枝野候補から。 枝野:合流新党に参加される方と参加されない自治体議員であるとか、という方に分かれるのは、これはまさにそれぞれのご判断があるので、新しい党を担おうという立場からあまり申し上げられない話かなと思っています。むしろ気を付けなければならないのは新しい党に加わろうという判断をしていただいた皆さんが、地域によってはさまざまな事情、経緯がありますので、どうやって融合していくのかということがやはり新しい政党の執行部として留意しなければならないことだろうと思っています。 強引に1つの党になったんだから1つの組織でやれというのも、私は現場にさまざまなハレーションを呼ぶと思いますし、かといって、じゃあ経緯があるからいつまでも事実上分かれた地方組織でいいですよというのも無責任であると思いますので、そこは地域の事情をきめ細かく伺いながらできるだけ早く、実質的に地方の組織が一体化できるようにやっていきたいというふうに思います。 司会:泉候補、お願いいたします。 泉:私は政見の中にも地域組織の融合について特別な支援をするという話をさせていただいています。やはり地域組織もあらためてお互い顔を合わせて共に語り合い、そして結束をしていく場というものは必要ですから、これは予算も必要になってまいります。まずこれをやっていくということ。 そして今、迷っていたり、思いを今、非常に巡らせている仲間たちもたくさんいます。1つは、この合流新党は地方議員、自治体議員の皆さまを大事にします。党中央の会議にもその皆さんの声を必ず入れていきたいと思います。そして、さらに言えば各地域、地域では党所属議員の皆さんと、そして無所属だけども思いを同じくする皆さんの勉強会、地方自治に関する勉強会、そういったものを各都道府県ごとにつくって広く交流を進めながら、いずれさらに大きな1つの固まりになっていくということを目指していきたいと思います。 司会:ありがとうございました。それでは最後に各候補者から一言ずつ、まとめの発言をお願いいたします。1人1分でお願いいたします。届け出順に泉候補、枝野候補の順でお願いします。泉候補、お願いします。