「合流新党」代表選 泉氏・枝野氏が会見(全文4完)リアリズムをもって現政権と戦う
新エネルギー技術の普及、促進を図る最大勢力
泉:やはり1人1人、国会議員というのは経営者でもあるんですね。自分の事務所を持ち、自分でたたき上げでやってきている。ただ、一方では組織人であるということが問われるんじゃないかと思います。私はやはり、この政党という組織の中では我欲、自分の思いだけで行動するのではなく、常に組織としての最適を追求していくという気持ちを持って、みんながそのミッションに取り組んでいったときに、いい政策が生み出され、また風通しの良い組織になっていくんじゃないかなというふうに思います。 原発につきましては、私は原発ゼロというスローガンは、多くの国民共有のものだと思います。ただ、そのスローガンだけをいつにするかということで取り組むのではなくて、具体的なプロセスを進めていかなきゃいけない。ですから省エネ、新エネ、蓄電、やはり私たち野党第一党はある種、原子力発電への依存を減らすために、とにかくみんなで一生懸命新しいエネルギー技術を普及、促進を図っていく、その最大勢力なんだと。そういう気持ちで取り組むことで、何より将来の原発ゼロというのが現実のものになっていくんだというふうに思います。
東京一極集中への問題意識を教えて
記者4:すいません、【キョウ********00:59:31】といいます。自民党の総裁選でかなり地方の創生だったり、東京一極集中の打破というのも、各候補とも大きな柱に掲げているわけですけれども、それに比べて、枝野代表のほうは言及ありましたけれども、地方をどうしていくのかという部分に関してあまり自民党ほど表明、表立って聞こえてこないというイメージですが、個別の政策で見ますと民主党時代になされた一括交付金のことに関して言及されたりしていますけれども、あらためて、いわゆる東京一極集中打破とか、地方を元気にしていくということでのこだわり、問題意識みたいなところを教えてください。 司会:泉候補から。 泉:おそらく自民党で声高に言われているということは、できていないからだと思います。私たちはそもそも地域主権、分権社会、野党のほうがむしろそれを言ってきたし、何より国と地方は対等である、こういう姿勢を強くあの民主政権のときに打ち出しをしたわけです。しかしこの国と地方の対話も、また上下関係に戻ってしまっている。やはり今回のコロナでもよくよく分かったんですが、国一律の政策では国民、住民を満足させられないということです。地域多様な感染状況、そして多様な地域社会の在り方、そういう中で施策をそれぞれ打つのは知事であり首長である。やはりその皆さんが自由に使える予算、権限がなければいけないというふうに思いますので、これからも引き続きそういった分権を強力に行っていく。 そしてまたテレワークをはじめ、これから都市に住まなくても良い、むしろ都市に住むよりも地域に住んでいたほうが良いという、そんな時代が来ている。それを後押しする、特に若い世代の地域移住を後押しする、そういう策を展開していきたいと思います。 司会:枝野候補。