菅義偉新首相が就任会見(全文1)来年前半までに全国民分のワクチン確保目指す
内閣の布陣の狙いを聞きたい
西日本新聞:すいません。西日本新聞の湯之前といいます。まず今度の内閣の布陣について、その狙いをあらためて伺います。それが1つ。それからまた、安倍前政権では官邸主導の政策遂行の一方で、国民あるいは国会への説明不足、異論の排除、忖度といった体質が指摘され続けてきました。総理は官房長官として前政権の中枢にいて、総裁選は安倍政権の継承を掲げられたのですが、こうした負の側面まで継承をされるのか、あるいは、こうした指摘をどう改善されるのかお伺いします。併せて、安倍政権下で明るみに出た森友・加計問題、桜を見る会、河井克行・案里被告を巡る選挙違反事件などの問題について、追加的な検証を行わないという考えに変わりはないかお伺いします。 菅:まず、この内閣は先ほど申し上げましたように、既得権益を打破し、規制を改革する、国民のために働く内閣であります。そうしたことを国民の、そうした中で皆さんの期待に応えていきたいというふうに思います。また、安倍政権にさまざまなご指摘いただきました。客観的に見て、やはりおかしいことは直していかなければならない、こう思います。今後、ご指摘のような問題が二度と起こることがないように謙虚に、そして皆さんの声に耳を傾けながらしっかり取り組んでいきたいというふうに思っています。 森友学園に関しては公文書改竄について、すでに財務省で調査を行って処分も行っています。また、検察の捜査も行われて結論も出ている話であります。さらに桜を見る会、このこともいろんなご指摘をいただきました。安倍政権発足以来、政権が長くなる中で、多くの方が、招待客が多くなったことも、これは事実だというふうに思っています。また、最近、この会の在り方についてもいろいろご批判があります。私、総理大臣に就任をして、この機に、やはり来年以降、今後は桜を見る会、こうしたことは中止をしたい、このように思っております。また、河井さんの件でありますけども、今、裁判中でありますので、私からこの場で発言することは控えたいというふうに思います。 【書き起こし】菅義偉新首相が就任会見 全文2に続く