大阪府・吉村知事が定例会見2月18日(全文4)入り口より出口の方が難しい
今の医療体制をどう見ているのか
毎日新聞:毎日新聞の芝村です。関連して、あした判断をされるということで、重症者病床の使用率も52.5%とかなり落ちてきている状況ですが、今の医療体制についてどういうふうにお考えでしょうか。 吉村:まず医療体制は、本当にコロナの治療をしてくれている医療従事者の皆さんに、本当、頭が下がります。今日、この今この瞬間も治療してくれているわけです。逼迫度ということでいうと、やはり大きく改善はされてきているのもまた事実だろうと思います。緊急事態宣言が出されてるとき、一番高かったときの重症病床の使用率は80%です。79%。これは確保病床数に対して実運用、実運用はもうちょっと高かったと思うんですけど。だからマックスで見ても80%まで来たという状況の中で、今も50%台になってきてますので、これはやっぱりずいぶん改善はしてきていると。軽症・中等症もマックス70%までいったんですけれども、今は30%台ですから、約40%としても30ポイントぐらい、半分弱ぐらい改善されてきてるという意味では、病床の逼迫度というのは徐々に改善されつつあるというふうには思います。 あとは、病床の逼迫度って実は新規感染者数にものすごく比例するので、これは予測じゃなくて、分析できます。今日、陽性者が何人だったら、だいたい何日後ぐらいに重症者が何人だよねっていう、そこは予測の問題ではなくて分析ができるので、そういった意味でも今後、重症病床も軽症・中等症も、しばらくは減少傾向になると思います。あとは陽性者があとは増えてくるか、イーブンになるのか、まださらに減るのか、これは分からないですけど、それによって増えてきたら当然、増えてきますけど、しばらくは減少傾向になるだろうと思います。
病床使用率も判断に影響するか
ただ、陽性者がゼロにならない限りはどこかで底を打ちますんで、病床の使用率も。しばらくは下がって、どこかで底を打つだろうなというふうに予測はしてますが、ずいぶん改善はされてきていると思っています。 毎日新聞:改善がされてきているということで、前回の会議でも、次の会議の検討では使用率などが重要になってくるというふうにおっしゃってたと思うんですけれども、あしたの判断にはそういうところが影響してくるということになるんでしょうか。 吉村:やっぱり新規感染者数が非常に重要ですね。新規感染者数が300人以下。300人というのもステージ4から3に移行するのが300の数ですから、当時はその基準を立てました。今振り返ってみて、今の数字なんか誰も予測できてなかったわけで、今は非常に、それを見ると少ないやんか、100人台やんかってなっているわけですが、これは100人って今、分かってるからそういう評価をできるだけであって、基準を作ったときはそれを分からないまま基準を作っています。 それで、そこが下がってきたら病床の使用率も少し遅れて下がってくるということの基準、プラス、やっぱりどういう角度で下がるかも分からないので、専門家の意見を聞くというのを条件にしました。ですので前回は、基準は満たした、新規陽性者の基準は満たしましたけども、専門家の意見を聞くと、まだまだやっぱり重症病床はちょっと高いよねと、もうちょっと見なきゃいけないんじゃないかという意見があって、もともと専門家の意見を聞くっていうのも当然、意見に入ってたわけですから、僕自身もそれに、率を見たときにそうだなというふうに判断をしたので、その後、下がってくるとは推測をしてましたが、その時点では専門家の意見を聞いた上で、翌週に判断をすると。病床の使用率が改善されるかどうか確認するということでの判断をしました。 そしてそのとき、大阪府の専門家会議の朝野座長が出された意見としても、やっぱり安定的に新規感染者が、高齢者も含めて安定的に減少にあるのか、あるいは60%からさらに下がるのか、その辺りを見るべきだっていう意見書のようなものが出てましたから、それが今現在どうなっているかっていうのも当てはめて分析をした上で、あしたの判断をしたいというふうに思っています。