大阪府・吉村知事が定例会見2月18日(全文1)コロナ乗り越え、成長する大阪へ
大阪府の吉村洋文知事は18日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「新年度予算でコロナ禍の経済対策を」大阪府・吉村知事(2021年2月18日)」に対応しております。 【動画】「新年度予算でコロナ禍の経済対策を」大阪府・吉村知事(2021年2月18日) ◇ ◇
ワクチンをゲームチェンジャーに
司会:ただ今から知事の記者会見を始めさせていただきます。最初に知事からお願いいたします。 吉村:本日は、令和3年度の新予算について発表させていただきます。このコロナということで、非常に厳しい状況にあります。まだ税収も減になって、非常に厳しい状況にありますが、令和3年度、新年度についてはこのコロナを乗り越えて、そして成長する大阪を目指してまいりたいと思います。 このあと詳細というか、概要についてご説明させてもらいたいと思いますが、令和3年の大きな方向性、一言で言うとなんですかということを聞かれるので、先にもう言っておきますけども、今回の予算については、「コロナを乗り越え、成長する大阪へ」ということを大きな予算の骨格にしたいと思っています。コロナ対策、これを今後も徹底的にやっていきます。 ようやくワクチンが届くようになりました。今年の、新年度1年については、まさに希望の持てる年にしていきたいと。今年の1年はなんですかという、正月に僕は希望の「希」という文字を今年の1年の文字に挙げました。非常にしんどい状況も続いていますが、このワクチンをゲームチェンジャーとし、コロナを乗り越え、希望を持てる、そして成長する大阪へ目指していく。その予算を編成してまいりたいと思います。
一般会計3兆5000億円、特別会計2兆8000億円
それでは中身について説明します。記者の皆さんはもうすでに部局から説明を受けているということなので、概要の説明をさせていただきたいと思います。要点だけの説明でご容赦いただけたらと思います。 まず府政運営の基本方針ですけれども、「いのちを守る」、このコロナ対策を徹底的にやっていく。「経済を支える」、これもコロナ対策です。そして世界にチャレンジし、世界の中で躍動し、成長し続ける大阪を目指していきます。 まず予算額ですけども、一般会計で3兆5000億円。そして特別会計で2兆8000億円です。この予算の規模ですけれども、昨年度と比較しましてプラス8700億円、一般会計でプラス8700億です。増加比は33%、非常に増加してますが、この内訳はなんなのというと、中小企業向けの制度融資、コロナ対策としての制度融資の預託金、これが非常に大きいです、6000億円。そして新型コロナの関連対策費ということで1600億円。ここはある意味コロナの対応ということで、ほとんどこのコロナシフトの予算というので、この8000億円の増加の部分はほぼコロナです。 それから毎年、社会保障というのはプラス200億円ずつ増加しています。これはありますが、基本的には、このように非常にぐっと伸びていますが、ここはコロナで増えたというところです。それ以外の一般的な予算、会計、中身については例年とそんなに大きく変動するものではありません。それから公債会計、公債の特会のほうですけれども、この公債管理の特別会計の元利償還の減ということで、1800億円減になっています。 一般歳出の内訳ですけども、やはり大きいのはこの部分、コロナ対策が非常に大きいという形になります。それ以外はこれまでと同様のものが多いということです。 府税収入です。今年度につきましては、府税収入が令和3年当初、1兆2119億円ということで、1290億円の減。実質税収、こちらのほうで見たほうが正確かと思うんですけども、9900億円という形になりますので、実質税収としては2000億円の減という形になります。これはリーマン・ショックのときとほぼ同様の減です。割合にして17%の減という形になります。これはコロナによって企業の税収が減ったと。特に法人二税が大きく減っているということに起因します。