コロナ再拡大の傾向「警戒が必要」大阪・吉村知事会見7月6日(全文1)
「明らかな増加傾向」に該当するのか
共同通信:共同通信の丸田と申します。コロナに関して幾つかお尋ねします。現状の大阪のモニタリング指標、幾つかあると思うんですけども、直近の陽性者数、新規の陽性者数というのは、いわゆるこの前、改定した、「明らかな増加傾向」というものに該当するという理解でいいんでしょうか。 吉村:ええ、そうですね。この傾向が続けば、「明らかな増加傾向」になると思います。ただ、コロナの感染というのは、本当にいつどうなるか分からないので、一時的に伸びて、そしてまた横ばいで下がるということもあり得ますので、ちょっと今の段階で断定はできないですけども、このペースで同じように上がっていけば、「明らかな増加傾向」だと思います。あした以降の数字は今の段階で分からないので、なんとも言えませんが、入口に入っている可能性があるというふうに思ってます。 共同通信:その上で、モニタリング指標、別のもので病床使用率ですね。直近だと15.4%という紹介があったと思うんですけども、これも直近の増え方を見ると、1日1ポイント近く上がっているような状況なのかなと思います。それが続くとすると、わりと基準である20%というところまで、もう1週間、2週間程度しか猶予はないのかなと思うんですが、警戒への移行というのは、「明らかな増加傾向」かつ、軽症・中等症が20%、あるいは重症病症の、というものだと思うんですけども、「明らかな増加傾向」かつ20%というのに触れてくるのかなとも思うんですが、そうなった場合というのは、もう機械的に、対策本部会議を開いて警戒に移行するという考えなんでしょうか。 吉村:そうですね。機械的にというのはあれですけれども、この増加傾向が続いて、そして20%に達すれば、本部会議を開催するということになると思います。
飲食4人以内の要請を復活させる可能性は?
共同通信:その本部会議を開いて移行するのと、ちょっと前後するのかは分からないんですが、基本的な感染対策の徹底をというお話をされておりますけども、私が見るに、夜の居酒屋とかも、良くも悪くもにぎわっている状況があって、以前言われた、ご飯を食べるときはマスクして、ごめんなさい、ご飯を食べるときは外すけど、食べ終わってからマスクしてお話ししましょうみたいな、そういうのもちょっと現状は、そういう状況にはないのかなと。マスクを外して自由に飲み食べしてる状況なのかなとも思ってまして。その辺り、なんでしょう、飲食店への、今、4人の枠とかも時間とかも、5月でしたか、取っ払ってますけども、そういったものをまた戻すとか、そういったものっていうのはお考えでしょうか。 吉村:これは、コロナとどういうふうに向き合うかということについて、実はもうさまざま、いろんな提言もしてますけども、国がここはまともな議論をしてないというのが現実です。そういった一方で、さまざまな海外のお客さんをどんどん入ってきてもらうとか、これはここの場とか、いろんな囲みの場でも、まずこのコロナとどう向き合うのか、今、2類相当にしてるけども、これどうするのか、そこの方針をちゃんと決めてからやるべきじゃないかというのは散々申し上げてきましたが、そこの、いわゆる判断については、もう何もないままきてます。だから基本的対処方針もほぼ何も変わらないままきてるというのが現状。 そして、今これが、今回の感染が、再増加が一時的なものなのか、どうなのか、まだ分かりません。分からないから断定はできませんが、これが本当に、さらにまた大きな波になってくるとするならば、ここの本質的なとこは方向を変えないまま迎えるということになります。これがもうちょっとおかしいと思うんですけども、実際そうなってます。ですので、基本的対処方針も変わってません。都道府県とすれば、基本的対処方針を基に対応を判断していくということになろうかと思います。 この基本的対処方針をどうしていくのか、ここはさまざまな専門家の意見も聞いて、方針を決められるでしょうし、僕自身が思ってるのは、やはりまず警戒しなければならない高齢者施設、それから入院機能がある入院施設、そこについては、ぜひ警戒を強めてもらいたい。そういったことを積極的に発信していきます。 【書き起こし】大阪・吉村知事会見7月6日 全文2に続く