コロナ再拡大の傾向「警戒が必要」大阪・吉村知事会見7月6日(全文1)
BA.5が作用している可能性が高いとみるべき
ゲノム解析は1週間、2週間前の検体ですから、そういった意味では直近でいくとBA.5ですね。BA.5を中心に広がってる可能性が、ここが熱を持ってる可能性があります。というのもスクリーニング検査をしてます。スクリーニング検査でその傾向が見られます。スクリーニング検査については、これは直近、1日、2日、3日ぐらい前の数字を反映していきますので、ほぼタイムラグがあまりないという状態のものです。それを見ますと、このBA.4あるいはBA.5、ここはBA.5とBA.4が1つになってるんですが、おそらくこのゲノムを見るとBA.5が作用してると思いますが、BA.5、またはBA.4の系統については、6月20日から6月26日は16でしたけども、直近は99、約100まで増えています。 そして検査数について、この母数ですけども、185に対して16でしたから、前週1週間は約8.6%でしたが、直近の1週間を見ますと、368の検査数に対して99ですので、約26.9%がBA.5かBA.4、おそらくBA.5の可能性が高いと思いますが、オミクロン株の亜系統の変異株が約27%になっています。ですので、やはり増え方を見てもBA.5が作用してる、オミクロン株の亜系統が作用してる可能性が高いとみるべきだと思います。 また諸外国の事例を見ても、このBA.5が増えてるというところも当然あります。さまざま国分析していきますと、例えばポルトガルなんかはBA.2は大きくはやりませんでしたが、逆にBA.4やBA.5がはやるというような状況になってます。国によってはBA.2が大きくはやって、BA.4、BA.5があまりはやってないというとこもあるので、なかなか一概には言えませんが、日本はBA.2が大きくはやるということはありませんでした。
基本的な感染予防策をお願いしたい
オミクロン株は、ちょうど今年の1月、2月、BA.1が、オミクロン株が入ってきて、急激な拡大になりました。その後のBA.2についてはそれほど大きな波にはならなかった。それでゴールデンウィークも越えたという中ですから、ポルトガルなんかの事例と非常に近いのではないか、警戒しなければならないとも思ってます。 ですので、BA.2が大きくはやりませんでしたが、国によってはBA.4、BA.5がそういうところでは流行してるというとこもありますので、やはりこのBA.5について、オミクロン株の亜系統については警戒をしなければならないというふうに思ってます。 病床使用率です。まだ現時点ではそこまで大きく上がってませんが、今後感染が急拡大すれば当然病床使用率は上がってくるということになります。「大阪モデル」の黄色信号の目安もありますけども、現時点ではそこには当然達してませんが、今後の感染拡大状況によってはここに達してくる可能性もあると、注視しなければならないと思っています。 今、感染が再拡大の傾向にあります。ぜひ皆さん、基本的な感染の予防策をお願いします。また、併せて感染拡大傾向にありますので、なんらか少しでも症状がある方は速やかに検査を受けていただきたいと思います。今、ちょっとした夏風邪かなとか、エアコンつけ始めてちょっとエアコンの調子で喉がおかしいのかなとか、いろいろ、さまざま思われる方いらっしゃるとは思いますが、今この新型コロナのオミクロンの亜系統が入り始めている可能性がありますので、症状がある方はできるだけ早く検査をお願いしたいと思います。また、基本的な感染対策をお願いします。この時期ですので、熱中症対策、ここはしっかり取りながら基本的な感染対策をお願いしたいと思います。 無料検査の陽性率ですけれども、一番高かったときで14.1%です。第6波が14.1%なので、先ほど私が申し上げた、10%程度と申し上げましたかね。その10%を超える14.1%ですので、今の陽性率、無料検査場の陽性率からするとそんなに、そこまで市中感染という状況ではないかもしれませんが、1.4%ですが、ここは増えてませんので、そういう状況ではないかもしれませんが、今後やはり警戒をしなければならないと。感染動向については注視をしていきたいと思います。 2点目です。インターネットによる人権侵害をなくしていこうということの啓発月間、これを7月に指定いたしましたので、そのご案内です。インターネット上の誹謗中傷、人権侵害、これはなくしていきましょうよという条例を先般、大阪府議会、大阪府でも制定をいたしました。