明後日に豪州戦…次期監督候補にメキシコ人指揮官の名前まで報じられピッチ内外で揺れる森保ジャパン…立ち直れるか?
長谷川監督は清水東高から筑波大、横浜F・マリノスの前身・日産自動車をへて1991年に清水エスパルスへ移籍。1999年の現役引退後は清水、ガンバ大阪、そしてFC東京の監督を歴任。ここまでJ1リーグ戦で歴代2位の通算217勝をマークし、ガンバをJ1へ復帰させた2014年には日本人監督として初めて国内三大タイトルをすべて制した。 そして、9日のJFA臨時評議員会で実施された信任決議で、欠席した11人を除いた64人の評議員の全会一致で、次期会長予定者に選出された田嶋幸三会長(63)は筑波大蹴球部の大先輩。ガンバを退団した2017年オフに長谷川監督を招聘した、FC東京の大金直樹代表取締役社長(54)も筑波大蹴球部の一学年後輩となる。 さらにJFA技術委員会の反町康治委員長(57)は、当時の高校サッカー界を席巻していた清水東高の二学年先輩となる。アマチュア時代のこうした接点が日本時間8日未明のサウジアラビア代表戦で敗れ、非常事態に直面した日本代表がさらに窮地に陥った場合に、再建を託す上での緊急のホットラインと化す可能性は決してゼロではない。 同時に海の向こう側からも、ポスト森保に関する一報が飛び込んできた。 メキシコメディアの『tv azteca deportes』は、今夏の東京五輪でU-24メキシコ代表を率い、3位決定戦で森保監督が指揮を執るU-24日本代表に3-1で快勝し、母国に銅メダルをもたらしたロサノ監督が次期日本代表監督候補に挙がっていると報じた。 8月下旬に退任してフリーとなっている43歳の指揮官が、日本サッカー界絡みで報じられるのは東京五輪期間中に続いて二度目となる。このときは「JFAがロサノ監督に興味を持っている」と、メキシコの複数のメディアがいっせいに伝えた。 現時点ではすべて報道レベルにとどまっているが、先発陣の選定や途中交代を含めて、森保監督の手腕や資質を問題視する声は東京五輪前から存在していた。 ここに準々決勝以降の3試合、計330分間でわずか1ゴールに終わり、メダルなしに終わった東京五輪本番。オマーン代表にまさかの黒星を喫したアジア最終予選初戦。そしてサウジアラビアに屈した第3戦と続いた低調な軌跡を振り返れば、最初にメキシコで、次に日本とメキシコで森保監督の進退が報じられた経緯もうなずける。