コロナ分科会の尾身会長が会見(全文1)東京の人流を宣言前の半分に減らしたい
自宅療養者の中には亡くなる人も出始めている
今の状況を始めるということで、東京都ではもう今申し上げましたように人流、人の接触というのが期待されるほどは低減されていないと。状況としてはもうこれは皆さんご承知のとおり、40、50歳代を中心に感染者、重症者、これが今、増加している。それで入院、宿泊療養施設のベッドが急速に埋まって自宅療養者が急増しているし、入院調整が極めて困難という、こういうことが今もうすでに起きてて、自宅療養者の中には亡くなる人というのも出始めているということです。このグラフはもうよろしいですね。年齢別に、もうこれは皆さん何度も新聞紙上に、割愛します。これが今、危機的な医療逼迫ということがもう起きているということがあります。次のスライド行ってください。 ではこのまま放っておくと救える命が救えなくなるということが深刻に起きる。しかも今、救える命が救えなくなるという状況が少しずつ始まりつつあるわけですよね。そうしたことを、こういう危機的の状況を回避するためには、今日は大きく分けて2つのセクションに。で、実は今、われわれが一般の市民、国民、多くの人、私自身もそうかもしれませんけど、この1年半以上のコロナで疲れている、コロナ疲れ、緊急事態宣言慣れということで、なかなかこれは誰を責めるというわけでは、これだけの長い間こういう状況が続きましたら、普通の人間ならもうよしてくれというふうな気分になる。その気分は多くの人に共有されていると思います。 そうした気分を持っている多くの方にもうしばらく、今、緊急事態宣言が出ているわけですが、この中の2週間、すると緊急事態宣言が8月30日に近くなりますけど、ともかく今のままだとさらに深刻化するから、取りあえず2週間は頑張ってもらう必要がありますが、そのためには今までどおり、単にお願いベース、ステイホームということを要請しても、おそらく一般市民の心には届かないということは、もうこれはかなり明確になってきているわけですよね。従って人々に人流の抑制、接触の機会を、さっき5割と言いましたけど、抑制する前にやっぱり国、自治体はやるべきことをもっと汗をかいてやっていただきたいということで、それが1番目です。