岸田首相が会見 「まん延防止」全面解除へ(全文2)ロシア制裁措置は可能な限りG7に同調
中国とどう付き合っていくべきか
ニッポン放送:ニッポン放送の畑中と申します。よろしくお願いいたします。ウクライナ情勢について伺います。現地の状況を見ておりますと本当に心が痛みます。その一方で気になるのが中国の動きです。これまでの西側諸国の姿勢に対して明らかに一線を画しているように見えるわけですね。岸田総理は国会で、中国に責任ある行動を呼び掛けると、このようにおっしゃいましたけれども、これまでの動きが果たして責任ある行動と言えるのかどうか、その辺りの見解を知りたいところです。一方で国防費を増大させるといった、ある意味したたかな姿勢にも見えるのですが、ウクライナ情勢を含めたこの中国の姿勢に対してどのように付き合っていくべきなのか、その辺りの総理の見解をお聞かせください。 岸田:まず一刻も早くロシアの侵略を止め、そしてロシア軍を撤退させるためには、国際社会の連携、強い制裁措置が重要であると認識をしています。国際社会は結束しなければならない、このように思います。その中で中国の対応ということでありますが、ぜひ、こうした国際秩序のありようが問われている、こういった事態において、中国においても責任ある行動を求めたいと思います。 どのように求めていくかということについては、わが国は中国の隣国でありますので、隣国であるが故に経済あるいは文化、スポーツ、市民活動、さまざまな関係があります。また、隣国であるが故に、東シナ海等においてさまざまな課題もあります。やはり中国とはさまざまな対話をしていかなければいけない立場にある日本ですので、そうしたさまざまな対話の機会において、ぜひ国際秩序を安定させることの大切さ等をしっかり訴えていく、日本として、こうしたウクライナの事態においても中国として責任ある行動を取ってもらうべく働き掛けを行っていく、こうした姿勢は大事なのではないかと思っています。ぜひこうした国際法違反の状況に対して国際社会で協調して強いメッセージを発する、あるいは制裁措置等、事態の緊張を緩和させるための制裁措置をはじめとする努力をしていく、こうしたことにおいて協力をしていきたいと思っています。以上です。 司会:それでは次のテレビ朝日、山本さん。