まん延防止「解除できなくないかも」 愛知・大村知事が定例会見
まん延防止「解除できなくないかも」 愛知・大村知事が定例会見
愛知県の大村秀章知事は14日、県庁で定例記者会見に臨んだ。愛知など18都道府県に適用中の「まん延防止等重点措置」について、期限の21日に「解除できなくないかもしれない」との見方を示した。今週前半の新規陽性者数や病床使用率などの数値を見て、今週半ばには方針を判断するという。
マラソンフェスティバル「無事終了してやれやれ」
直近の土日(12、13日)の感染者数は、1週間前より500~600人単位で減少。病床使用率も2月下旬は68%ほどだったが、53.4%まで下がってきた。 大村知事は「先週半ばぐらいから新規陽性者数の減少幅が大きくなり、入院状況ももう少しで(病床使用率が)50%を切るというところまで来ている」と指摘。政府は当初、まん延防止の解除基準として病床使用率が50%を切ることを重視していたが、「最近は50%あっても下がっていくことが見込まれているならいいという基準になった。そういう意味では下がってきている」との認識を示した。 13日には「名古屋ウィメンズマラソン2022」を含めた「マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知2022」が開かれ、約1万6000人のランナーが名古屋市内を走った。昨年のほぼ倍の人数で、全員に3日前から毎日のPCR検査を義務付け、当日はコロナの感染疑いによる搬送などはなかったという。大村知事は「コロナ禍で無事終了して『やれやれ』というところ」と述べた。
刈谷ハイウェイオアシス、照明をウクライナ国旗色に
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、愛知県刈谷市の高速道路沿いのレジャーエリア「刈谷ハイウェイオアシス」の観覧車を、犠牲者への哀悼と国際平和への願いを込めてウクライナ国旗の青色と黄色にライトアップする計画を発表した。 ライトアップは14日~3月末までの18日間。まん延防止期間中は午後9時~午後11時、通常営業に戻った場合は午後10時~午前0時まで点灯するという。 大村知事は「今回のロシアの行為はウクライナの主権と領土を踏みにじる明らかな侵略。力によって国際秩序を破壊する暴挙であり、断じて容認できるものではない」とのメッセージを読み上げた。 (関口威人/nameken)