岸田首相が会見 「まん延防止」全面解除へ(全文2)ロシア制裁措置は可能な限りG7に同調
拉致被害者家族の思いをどう受け止めたか
新潟日報:新潟日報の横山と申します。拉致問題についてお伺いします。総理は今日、拉致被害者家族と面会されました。家族会は25日で結成から25年になります。ただ、この間、2002年に5人の被害者が帰国して以来、目立った進展はありません。昨年亡くなられた飯塚繁雄さんをはじめとする家族の、諦めない、あるいは諦められないという思いを総理はどのように受け止められたのか、お伺いいたします。 また、これまで認定の有無にかかわらず全ての拉致被害者の帰国に向け全力を尽くすと表明されていますが、政府に認定されていない特定失踪者家族会の方々も総理への面会を求めておられます。総理として面会されるお考えはありますでしょうか。もし面会されないのであれば、その理由もお聞かせください。よろしくお願いします。 岸田:まずご指摘のように本日午後、拉致被害者家族会、そして救う会の皆さまと面会をし、家族会、救う会の皆さま方の今後の運動方針という文書を受け取らせていただきまして、併せて、ご家族の皆さまから、長年にわたる苦しみ、悲しみ、そして運動方針に込められた、決して諦めない、諦められない、こうした切実な思いをお伺いいたしました。拉致問題を解決するため、私自身、条件を付けずに金正恩委員長と向き合う決意であり、一刻の猶予もないという切迫感、今日も家族会、そして救う会の皆さま方にお会いさせていただく中で強く感じたところでありますが、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向けて、あらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動していきたいと思います。 そしてもう1つ、特定失踪者家族の皆さんとの面会についてご質問がありました。この拉致被害者の認定については、北朝鮮側に反論する材料を与えないよう慎重に対応しているところであり、拉致の可能性を排除できない行方不明者の方々のご家族については、拉致問題担当大臣がお会いしてお話をお伺いさせていただいている、こうした対応を取っているところであります。今申し上げたような理由によって政府としての対応を取っている、これはぜひご理解をいただきたいと思います。いずれにしろ全ての拉致被害者の方の帰国に向けて、政府一丸となって取り組んでいかなければいけないと強く感じています。以上です。 司会:では次、フリーランスの岩上さん。 【書き起こし】岸田首相が会見 「まん延防止」全面解除へ 全文3に続く