出産後も入院継続…孫見たさに義母が毎日来院、症状が改善しない嫁が感謝した夫の言葉
快適な入院生活だけど退院したい理由
入院中の環境はとても快適でした。出産後は個室だったこともあり、看護師さんがそばにいるという安心感もあって、長女の世話をしながら問題なく過ごしていたはずです。ところが私は「早く退院したいー!」という思いでいっぱいでした。 こんなに快適なのに退院したいなんておかしいですよね。出産のストレスやホルモンバランスの崩れなどがあったのかもしれません。ただ、強いて言えば、義母が孫見たさに毎日来院するのはちょっぴりストレスだった気がします。 赤ちゃんを産んだ後はとにかく授乳の日々。授乳と授乳の間が唯一の私の睡眠休憩時間。ところが面会時間が始まれば義母がやってきます。入室するやいなや、「みさえちゃん!孫ちゃんは!?」と駆け寄ってくる義母。おはようございますお義母さん、今日も早いですね。 個室なのをいいことに、義母は毎日やってきて孫を見ていきます。「私は孫ちゃんを見ておくから、遠慮なく寝てて!」なんて優しい声をかけてくださいますけれど、出産後はホルモンバランスが不安定なので……「子どもに何か危害を加えられないだろうか」なんて警戒してしまって放っておけないのです。気になって仕方ないのでもちろん眠れません。
主治医に退院の相談をしてみると…
そもそも出産前に義母の毎日訪問があったのは、夫が単身赴任だったから。夫がいない間に何かあっては困ると1日1回の訪問を心がけてくださっていましたが、夫は今、夕方になれば毎日家に帰ってきます。私が12時間以上1人になることはありません。このまま、毎日義母に会ってストレスいっぱいの入院生活の中にいるよりも、退院して日中くらいは1人で伸び伸び過ごしたいと思ったのです。 退院したいという希望を先生に話すと、「まだちょっと血圧が心配。誰かがずっとそばにいるのなら退院してもいいよ。それから3日に一回は診察にきてね」と言われました。私と赤ちゃんのことを考えれば当然ですよね。仕方ありませんが私はしょんぼりです。 そのまま落ち込んでいると、看護師さんがバイタルチェックにやってきました。よし、看護師さんに胸の内を聞いてもらおうと思い、「今日退院を相談したんですけど……」と切り出した瞬間、「みさえちゃーん!あ、今検査中?気にしないで赤ちゃん見てるから」と義母が来院。気にします、お義母さん。胸はだけてますから、私。 そして看護師さんから「退院ダメだったの?」と聞かれ、「そうなんです、先生には……」と診察時の先生の言葉を伝えていると、それを聞いた義母が急にシャッとカーテンを開けて言いました。「みさえちゃん、そんなに入院生活が苦しいなら……うちにいらっしゃい!」と頼もしい顔で。「白目さん血圧いつもよりちょっと高いねぇ」と看護師さん。なぜ高いんでしょうねぇ、不思議ですねぇ……。 ところが、何も知らない看護師さんは「あらあらいいじゃない。今どきこんな優しいお義母さんいないわよ」なんつって。義母と世代が近い方だからか、「私たちの頃なんて~」とお義母さんと意気投合しちゃって。さっさと血圧記録して出ていっていただきたい所存です。