ロッチ・コカドケンタロウが魅了された、奥深すぎる「ミシン」と「生地」の世界
お笑い芸人ロッチのコカドケンタロウさんが、相方の中岡創一さんに結婚祝いとして自身が裁縫した赤いチェックのホルダーをプレゼントしたことが話題になった。知らない人からすると、素敵なコンビ愛と思うかもしれないが、実は裏話がある。 コカドさんは、製作したシャツやパンツなどをInstagramで公開し、インスタライブでも製作過程を配信しているほどミシンにハマってしまった一人なのだ。 お笑いとミシン。ここにどういった繋がりがあったのだろうか。今回、コカドさんにミシンとの出会い、そして生地選びや製作の面白さなどを語っていただいた。
趣味探しと原点
ー裁縫を始めたきっかけを教えてください。 新潟でアイドル番組を担当させてもらい、毎週アイドルオタクの方たちと触れ合う機会がありました。他人の目を気にせず、アイドルの応援に夢中になる姿を見て、「すごく人生が豊かやな」って思ったんですよ。 当時、39歳だったかな。僕も夢中になれる趣味がほしいと思って、40歳になってからゴルフやギター、料理とかに手を出してみたんですが、それほど熱くなれなかったんですよね。 どこかで「仕事に繋がればいいな」とか、「他の人はこの趣味をどう見てるだろう」っていう邪念があったんやと思います。お金や仕事のことを考えないで、「本当にやりたいこと、好きなことはなんやろ」って考えたときに、「古着や」と思いました。 それが43歳のとき。ハマるかわからへんから、中古で5、6万円くらいのミシンを買ってきて、悪戦苦闘しながら始めたらのめり込んじゃって、もう2年半経ちましたね。
ーワタナベエンターテインメントの事務所も原宿にありますが、道中の古着屋さんにふらっと立ち寄ったりしますか。 自分で服を作るようになってからは、ほとんど服を買わなくなりましたね。今まで持っていた古着をちょっとミシンで直したり、アレンジしたりして着ています。 だから、洋服屋さんや古着屋さんに足を運んでも、買うというより「どうやって縫ってるんやろ」みたいなことを確認しています。嫌な客だと思いますよ(笑)。