渋野日向子が今季初トップ10入りも解消できていない問題点とは?
女子ゴルフツアーの今季第13戦「大王製紙エリエールレディス」の最終日が22日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で行われ、渋野日向子(22、サントリー)が通算8アンダーで5位に入った。連覇はならず優勝は2週連続で古江彩佳(20)が通算15アンダーで奪ったが、シブコにとって、8月からの2カ月間の英米遠征から帰国して4戦目、今季国内5戦目にして初のトップ10入りとなった。 「正直びっくりです。ショットは思わぬ方向に行ったりして、なかなか振り切れない状態だったので、きょうも本当にパットに助けられた。この状態でトップ10でしょう。きょうはバーディーが6個取れたし、個人的には仕上がってきたのかなとも思います」 シブコ節が帰ってきた。うれしい誤算に驚きながらも復調の手ごたえを感じ取っていた。 初日の第1ラウンド(R)は3アンダーの68で4位発進。昨年、通算19アンダーで年間4勝目を挙げた大会の連覇に向けて快調に滑り出した。 「今年は予選通過を気にしすぎて、2日目にスコアを落としてしまうことが多い。何とかリベンジしたい」と話していた第2Rは2オーバーの73。思いとは裏腹にまたもオーバーパーを打って、20位に後退した。第3Rは3バーディー、1ボギーの69で順位を14位に上げ、最終Rはこの日のベストスコア。「6番(パー4)は12メートル、9番(パー5)は15メートルと長いパットも2つ入った。あれだけパットが入ってくれると楽しくなる」と、いつもの明るい笑顔も戻りつつある。今年の国内最終戦を前にしてようやく英米遠征から続いてきたスランプから脱出したのか。 だが、そうとは断言できない現実がある。気になるのは右足の状態だ。どっきり発言が飛び出したのは、今ツアーの前週の「伊藤園レディス」だった。第1Rで前の組のプレーが終わるのを待っていたティーグランド付近でスパイクを脱いで、右足をしきりに気にする姿を一部のメディアが目撃した。そのかかと部分には幾重にもテーピングが施されていた。