7月末再開のNBAで八村塁と渡邊雄太は何を目指すのか…彼らの「アンフィニッシュト・ビジネス」とは?
2月3日に故障から24試合、約1カ月半ぶりに復帰したあとの13試合中12試合で二ケタ得点(唯一の一ケタ得点は8得点)を記録するなど長期離脱による鈍りを感じさせなかった八村だが、14試合目のホークス戦で6本のフィールドゴールをすべてミス(フリースローを3本決め同試合は3得点)、15試合目のヒート戦では8本のフィールドゴールをまたもすべてミスで無得点と“らしくない”成績に終わった。しかし、その次のニックス戦でフィールドゴール6本中4本を成功。フリースローも4本すべてを決めて3試合ぶりに二ケタ得点となる12得点し、7リバウンド、2ブロックと守備でも貢献した。 実はその前日、初めてビールに相談した。今季、驚異の1試合平均30.5点を記録しているビールに「どうやって毎試合あんな風にエネルギーを持って戦えるのかと聞いた」と言う。 「彼は、ただ一生懸命にプレーして楽しめと言った。だから今日は自分らしくプレーできた」と八村。 ビールは「塁は背負わなくてもいい多くの重荷を背負っている。そしてドラフト上位指名を受けた選手として、ルーキーとして、スターターとして自らにプレッシャーをかけている。彼と話す時間が持てて良かった」と八村が悩みを打ち明けてくれたことを喜んだ。ウィザーズはその後厳しい日程が待ち受けていた。シーズン終了まで残り18試合。プレーオフ進出に向けてラストスパートをかけるところだったが、その翌日に中断が発表された。 それだけに八村にとっては“unfinished business(やり残した仕事)”があった。来季はウォールが復帰する予定で、そうなればウィザーズは一気に期待を集めるチームとなる。その前に有力チーム、好選手を相手にもう一度戦い、来季への手応えを掴んでおくことは八村にとって重要なこととなる。 “unfinished business”と言えば、グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡邊にも強く感じることだ。