拡張ミッションの愛称は「はやぶさ2#(シャープ)」JAXA会見6月29日(全文3)
変わるものと変わらないものを整理してほしい
NHK:NHKの絹田です。おそらく津田さんでいいと思うんですけれども、体制が変わるという内容のご発表だったかと思うんですが、ちょっとまだ私が理解、追い付いていなくて、変わるものが何で変わらないものが何なのか、少し整理いただいてご説明、補足、いただけますでしょうか。 津田:はい。17ページの内容のご質問かと思いますけれども、まず、JAXAの中の事業上の扱いが変わるということをお話ししました。「はやぶさ2」プロジェクトそのものはJAXAの直轄事業だったんですけれども、これは解散いたします。これはあしたですね。で、そのあと、そのあとというか、引き継がれる先は、JAXAの中の一部門である、今日、記者会見しております宇宙科学研究所というところの中の事業で、1階層下がる、下がったところに位置付けられるということです。 これは、プロジェクトマネージャとかミッションマネージャとか、こういう役職というのは、プロジェクトの直轄事業について付与される役割の名前でして、そういう意味で、今後の拡張ミッションプロジェクトのほうは、そうではなくなりますので、私のほうはプロジェクトのチーム長という形になります。で、私が統括するのは拡張ミッションプロジェクト事業全体でして、その配下に、先ほど申し上げた、18ページでご説明した、探査機のミッションの部分と、それから「はやぶさ2」の学術成果の促進・発展という部分があるということです。
拡張ミッションの継続性などに影響はあるのか
だから、リーダーという意味では私が継続するという意味では変わりませんが、「はやぶさ2」を直接、「はやぶさ2」という探査機を直接扱っていく部分は、そこにワンクッション、そこを統括するリーダーとして三桝を据えたということになっています。で、三桝以外にも、三桝の配下に拡張ミッションのためのチームというのはつくっていくんですけども、それもおいおいご説明できることになるかとは思います。 NHK:ありがとうございます。メンバーが大幅に減るとか、拡張ミッションの継続が難しくなるとか、そういう何か影響というのはあるんでしょうか。 津田:そういうことはございません。メンバーはもちろん縮小するんですけど、プロジェクトの中も、メーカーも含めて、そういう意味では、「はやぶさ2」には非常にある意味、愛着を持っていただいて、あるレベルでは関与していただける方というか、頭の頭数で数えるとあまり変わらない状況ではあります。ただ、もちろん事業のレベルが落ちますし、もちろんそういう意味ではこの拡張ミッションの予算という意味でも、もともとのプロジェクトよりは規模が小さくなりますので、みんなが掛けるエフォートという意味では小さいものになります。その小さいエフォートの中でうまくやりくりしていこうというふうに考えています。 NHK:分かりました、ありがとうございます。そうすると、ざっくり言うと、あんまり変わらないっていう理解でいい。JAXA内の組織上の位置付けが変わるという点が大きいですかね。対外的な意味では、というか。 津田:はい、プロジェクト事業という意味ではなくなります、もうJAXAの直轄事業ではなくなるので、それは関与できる、なんて言うか、規模が変わるということにはなるので、われわれとしては大きいんですけども、で、頭数という意味、関与していただける数という意味では、頭数では変わらないんですけども、やっぱり掛けていただける時間とか、そういう意味では縮小せざるを得ませんので、その中でやっていくということです。ちょっとそれを変わったと言うか変わらないと言うかはちょっと分かりませんが、チームの中はそういうところを利用して若返りを図りますということを今日申し上げました。 NHK:分かりました、ありがとうございます。失礼します。