拡張ミッションの愛称は「はやぶさ2#(シャープ)」JAXA会見6月29日(全文3)
2023年1月に公募結果を公表する流れ
なので、AOパネルが決めた選定先を最終的にはサンプル委員会が承認するという形になっています。で、これは第1回と書いたので、第2回、第3回というのがあって、今年も、今後も、半年ごとに、合計4回のAOを実施する予定としています。次、お願いします。次のページ。 で、早速、第2回というのが予定していまして、6月29日なのでもう今日なんですけれども、第2回の国際AOを発出する予定です。で、ガイドラインを公開しています。そのときに、もうすでに行っている第1回の採択者リストの研究テーマを含むところも公開しております。で、第1回と、これから同じスケジュールを6カ月掛けて行うんですけれども、8月にまた意思通知書の募集を開始して10月に締め切り。で、公募自体は11月に締め切って、そこから審査を開始して来年の1月、2023年の1月に公募の結果を公表するという流れになっています。なので、半年ごとに同じサイクルをこれから繰り返していくと。 で、第2回の研究公募の対象の試料なんですけども、まず初めに個別の試料、つまりグレインですね、1つ1つの粒子を分配します。これは第1回のAOと同じです。それに加えて第2回というのは、われわれが集合体試料と呼んでいて1個1個個別ではなくて砂のような試料というのも今回は募集の対象にしています。それから「はやぶさ2」の成果の1つとしてガスをそのまま分取したと、採取したというのがありますので、今回ガス試料も国際公募に対象としたいと思います。
主要な論文がまとまればサイエンスの総括を行いたい
それから初期分析チームには、もう1年前にサンプルをお渡ししていて、それが順次返却をされています。なので、第2回の募集には初期分析チームから返却された試料というのを募集の対象にしたいと思います。これに関しては、初期分析チームの分析した試料というのはすでにたくさんのデータが公開され、これから公開されていきます。つまりそういったデータの上に研究を積み重ねることができるという意味でメリットがある試料となっております。 ということでリュウグウサンプルの配布に関するお話、第1回の公募、第2回の公募の説明を終わりにしたいと思います。 吉川:では最後のページになりますが25ページでして、今後の予定です。探査機のほうは、先ほどもうすでにお話がありましたように、現在、イオンエンジン運転中ということで、同時に、これ適宜なんですが、理学観測として黄道光と系外惑星の観測もできるときにやっていくということで、これらも結果が出ればご報告したいと思っております。 あと、記者説明会の次の具体的な予定はまだないんですが、先ほど渡邊先生からもありましたように、サイエンスの、特にサンプル分析の論文がどんどん出るということと、ある程度、主要な論文がまとまれば、サイエンスの総括というのをやりたいと思っています。それは予定が分かればまたご案内したいと思います。 以上でして、参考資料は今までの資料を3ページほど挙げただけですのでご参考にしていただければと思います。ちょっと時間が長くなってしまって申し訳ありませんでした。以上になります。 司会:ありがとうございます。途中、音声の混線、Webexの接続の確認など、大変時間が掛かってしまいまして申し訳ございませんでした。それではこれから質疑応答の時間に入りたいと思います。まず今回オンライン会場と現地の会場、2カ所ありますので、まずオンラインのほうを先にさせていただきます。次に相模原会場という形でいきたいと思います。 まずオンライン会場の皆さん、Webexのチャット欄のほうに、ご所属、お名前、誰宛ての質問かを書き込んでいただきまして、ご質問の受け付けをさせていただきます。よろしくお願いいたします。若干、時間も延びてしまっておりますけども、こちらの不手際もございましたので、延長しながらできる限り行いたいと思いますけれども。 ではまずWebex会場の、オンライン会場のほうからご質問を受けたいと思います。ではNHK、絹田さま、津田宛てのご質問ですね。よろしくお願いいたします。