拡張ミッションの愛称は「はやぶさ2#(シャープ)」JAXA会見6月29日(全文3)
大きな一区切りに当たりどのような気持ちか
司会:ありがとうございました。オンラインで参加の皆さま、次のご質問ございましたらお願いいたします。ないようでしたら一度、相模原会場のほうの質問に移りたいと思います。相模原会場のほうは、前方、演台に向かって右側にマイクスタンドがございますので、そちらでご質問をお願いいたします。ご質問ある方は挙手をお願いいたします。では一番前の右から2番目の方ですね。お願いいたします。ご質問の前に、ご所属とお名前をお願いいたします。 産経新聞:産経新聞の伊藤です。どうも。津田さんにお尋ねいたします。今回やっぱり、先ほど大きく変わらないという見方もありましたが、やはりプロジェクトを率いてきたお立場では、やはり大きな一区切りなのではないかと思われます。で、その大きな一区切りに当たって、どのようなお気持ちでいらっしゃるか、心の内をちょっとお聞かせいただけますでしょうか。 津田:はい、ありがとうございます。おっしゃっていただいたとおり、私個人としてはすごく大きな一区切りだと思っています。ここまでやり遂げることができたということは非常に満足していますし、チームメンバー、それから「はやぶさ2」をサポートしていただいた皆さまに本当に感謝しております。こういういい機会に恵まれて、いい組み合わせでいろんなことが起きたと、非常にいい縁があったということで、私、ここまでやってこられたと思っています。 で、一方でやっぱりやり切ったかっていうとさみしさはありますね。やり切ったんですけど、終わってしまうんだというところにはさみしさがあって。その中で、でも、探査機がまだ残っているということは自慢できることでして、これがもっともっと新しい成果を出していってほしいというふうに私自身は願っています。
「はやぶさ2」プロジェクト、100点満点で何点?
産経新聞:なるほど。後段の部分はあれですね、拡張ミッションに対する意気込みと受け止めてよろしいですね。 津田:はい、意気込みはたぶん三桝から言ったほうがいいのかもしれませんが、私自身ももちろん関与してはいきますので、面白い拡張ミッションならではの成果というのを私も期待しています。 産経新聞:あと、これまで津田さん、大きな節目があるごとに、そこまでの成果というのを採点していらしたと思うんですね。で、確かサンプルリターンの成功の段階では100点満点で200万点でしたかね、というお言葉があったかと思います。で、今ある程度、科学的成果が得られて、もうさまざまなことが分かってきています。宇宙の太陽系の成り立ち等々についても。そういうことも含めまして、今このタイミングで、当初の「はやぶさ2」プロジェクトについて100点満点で何点をお付けになりますか。 津田:あれ? 200万点って言いましたっけ? 産経新聞:ぐらい言ったと思ったかな。 津田:言ったかな。はい。いや、今日サクセスクライテリアというのをお見せしましたけれども、あれを埋めるようにはやっていたんですけど、あそこに書けない、あそこには当てはまらない成果というのがありまして、それも含めて9つの成果というふうに申し上げました。 で、いや、本当、2年たって冷静に後ろを振り返っても、よくあれだけのことができたなというふうに思っています。で、点数。すいません、点数で言うとなんか面白いのか面白くないのか分かんなくなっちゃうんですが、もう本当、花丸二重丸っていうか、もう満点以上だと思っています。ちょっとなんか点数で言うと、あとの拡張ミッションの人たちが困ってしまうかもしれないので、はい。 産経新聞:花丸二重丸ですね。 津田:花丸二重丸です、はい。 産経新聞:分かりました、どうもありがとうございました。 司会:ありがとうございます。続いて会場ですね。一番後ろの白いシャツのベストの方でお願いします。 【書き起こし】JAXA会見6月29日 全文4に続く