拡張ミッションの愛称は「はやぶさ2#(シャープ)」JAXA会見6月29日(全文3)
「ミリオンキャンペーン2#」実施へ
吉川:はい。で、今のマークにつきまして簡単にご説明したいと思います。これはちょっと資料に入っていないものなので別資料なんですけれども。ちょっと画面でお話しします。こちらです。一応この図柄なんですが、探査機が2つの小惑星に行くというイメージを表していまして、軌道が4本あるんですね、この色違いで、赤、緑、黄緑、白、紫と4本あるんですが、これが探査機運用に加えて先ほどありました、これからのサイエンス、サンプルも含めていろんな活動があるんですが、その3つの活動を表しています。合計4つの活動で拡張ミッションのプロジェクトを進めていこうということになります。あとはここに大きくシャープの形に星が並んでるんですが、これもそういう意味だということになります。これが新しいロゴマークということになります。 ではまた資料のほうを戻します。それで、この次なんですが、あともう1つ、アウトリーチとして【「ミリオンキャンペーン2#」 01:02:26】というのをやりたいと思います。これは「はやぶさ2」打ち上げのときに「星の王子さまに会いにいきませんかミリオンキャンペーン2」というのを行っていまして、皆さんからお名前とかメッセージを送っていただきまして、ターゲットマーカと、あと、リエントリーカプセルの中のメモリーチップに入れたということをやりました。実は「はやぶさ」初号機のときも皆さんからお名前を送っていただいてターゲットマーカに載せたと、それが「ミリオンキャンペーン」というものだったので、「はやぶさ2」では「ミリオンキャンペーン2」をやったんですが、今回は、拡張ミッションとしては「ミリオンキャンペーン2#」ということで。
リュウグウサンプルの分配準備ができている状況
これは、もうターゲットマーカないんですね。あ、1つあるんですが今から載せるわけにはいかないので。これは、皆さんからやはりメッセージを送っていただいて、それを電波で探査機に送って探査機のメモリーに書き込みます。だからやはり皆さんのメッセージが探査機に載るというので、こういったキャンペーンを7月から12月にかけて行いたいと思いますので、これはあとで詳しいことはホームページ上で発表したいと思っております。 それから、あ、今度はリュウグウサンプル配布ですので、これは臼井さんのほうからお願いします。音声が入ってないですか。 臼井:ビデオの参加になってしまいました、申し訳ございません。リュウグウサンプルの話題についてご報告申し上げます。ここに書いてあるとおり、第1回の国際的なリュウグウ試料の研究公募が発出されて、サンプルが今もう分配を開始する準備ができているという状況です。 経緯をお話しすると、ちょうど半年前ぐらいの2021年12月17日に、第1回の国際AOを発出しました。これより前には「はやぶさ2」のチーム、それからフェーズ2キュレーションチームといった特定のチームにはサンプルをお渡ししているんですけれども、この国際AOのAOというのはアナウンスメントオポチュニティで、海外も含めた、誰でも応募ができるという趣旨で研究公募を行っております。3月に意思通知書、それで募集を締め切って、4月に募集そのもの、公募の受け付けを締め切っております。 結果として57件の応募があって、そのうち40件を選定しました。選定の仕方ですけれども、リュウグウ試料の研究公募委員会、通称AOパネルというもので審議を行っています。この審議の結果というのは、そのあと6月13日に「はやぶさ2」のサンプル配分委員会で承認をされて、最終的に承認をされて、今、6月末から分配開始ということになっています。 ちょっとだけ、AOパネルとサンプル配分委員会というのがちょっと分かりづらいかと思うので、少し補足をすると、サンプル分配委員会のほうがよりちょっと上位の組織になっていて、例えば初期分析に何グラムを渡すとか、国際公募にはこのくらいのサンプルを、どのくらいの量、この試料を選んでくれというのが、サンプル分配委員会になっていて、そのサンプル分配委員会が国際AOに出す試料を選んで、そこでそれをどう公募、どの研究者に渡すかっていうのがAOパネルということになっています。