大阪府・吉村知事が定例会見2月9日(全文6完)まったく理解ができない
府の保健師の数はかなり少ないのでは
人民新聞:分かりました。保健師さんの数についてですけども、大阪府では224人、正規の保健師さん224人ですね。人口が880万人程度ですので、約4万人に1人という形になると思うんですけども、ほかのところでは5,000人に1人ぐらいの割合です。大阪府の保健師の数もかなり少ないかなと思うんですけど、それについてはどう思われますか。 吉村:保健所については中核市も含めて、中核、政令にできるだけ保健所業務を移すということをやっています。その中で、保健師さんについても確保していくということが中心になっています。他の自治体と比べて保健所の機能、あるいはそれが、やっている事務は同じですから、圧倒的に少ないということはないと思っています。 人民新聞:前も言ったんですけれども、大阪府職労のほうで昨年にも保健所を増やしてほしいという要望が出ていますし、今年の1月には労基署に保健師が駆け込むというような状況も起こっていますし、保健師さんの実際の声として、終電で帰れたっていうことがないとか、気が付いたら子供は不登校になっていたとか、ほとんど寝ないで仕事をしている、とかっていうような状況がずっとTwitterにも上がっているんですけれども、改善するというようなお気持ちはないんですか。 吉村:大阪府職労からさまざまな発信をされているというのは承知をしています。さまざまな立ち位置もあるんだろうというふうに思います。コロナ対策について、どうしても感染が広がってくるときには保健所の業務が逼迫する。その中で保健師さんが一生懸命仕事をしていただいている。われわれも当然、保健所に応援派遣等、全庁的な応援派遣というのもやっていっています。そういったこともやりながら、できるだけ負担も減らし、ただ業務が多いのも事実ですから、なんとか府民を守るために保健所、そして大阪府庁一丸になって対応していきたいと思います。
なぜ感染が防げないのか
人民新聞:専門家会議ですね、コロナ感染対策の専門家会議をホームページから確認させていただいたんですけれども、専門家のほうから、もう第2波以降のところで、保健所の機能を拡充するように助言をされていたと思うんですけれども、なぜ感染が防げないんでしょうか。 吉村:感染が防げたら、たぶんこのパンデミックについて、世界のどの諸国も、この新型コロナに対してこれだけ困った状態にはなっていないと思います。 人民新聞:ありがとうございます。 司会:特にございませんでしょうか、ほかには。そしたらこれで会見を。 吉村:感染拡大防止の努力は、当然し続けなければいけませんよ。何か魔法があって、感染拡大を急に止めるというのはなかなか難しい。やっぱりワクチン、それから飲み薬、そういったところが重要になってくると思います。 司会:そしたらこれで会見を終わらせていただきます。ありがとうございました。いったんマイクをお返しいたします。 日本経済新聞:本日政務のご質問、ありますか。しばらくお待ちください。それではお願いします。