KEIRINグランプリ“最後の椅子”奪うのは誰だ!? まもなくG1競輪祭、記者が考える優勝候補
19日から小倉競輪場で開幕する「第66回朝日新聞社杯競輪祭(GI)」。この大会の結果で年末のKEIRINグランプリ2024に出場する9名が決まる。“運命の大一番”を前に、現場を知る競輪記者の面々に、現在のグランプリ争いの状況と『最後の椅子』を奪う可能性がある選手について聞くと、順当な実力者からちょっと意外な顔ぶれまで、さまざまな選手の名前が挙がった。 ーーまずはじめに、アオケイ・長谷川編集長に競輪祭直前のグランプリ出場権争いについて伺った。
賞金6位までグランプリ出場権ほぼ手中
今年タイトルを獲っている古性優作、平原康多、郡司浩平、北井佑季は当確。賞金ランキング5位の清水裕友、6位の眞杉匠もここから4~5人に抜かれることは考えにくく、出場決定と言っていいだろう。 つまり、残る椅子はあと3つ。ここでボーダー付近の獲得賞金状況と、競輪祭決勝の賞金をおさらいしておく。 ■ボーダー付近の賞金状況 ※左から賞金順位、競輪選手名、獲得賞金額 7位 新山響平 87,354,274円 8位 脇本雄太 85,097,948円 9位 岩本俊介 76,839,274円 10位 深谷知広 71,814,548円 11位 吉田拓矢 68,936,274円 12位 窓場千加頼 68,719,000円 13位 佐藤慎太郎 65,055,600円 14位 和田真久留 58,809,200円 ■競輪祭賞金 ※左から順位、賞金 優勝 47,900,000円 2位 23,720,000円 3位 15,500,000円 4位 11,316,000円 5位 9,053,000円 四日市記念の優勝で脇本雄太を「捲って」7位になった新山響平、「捲られて」8位の脇本雄太も現時点ではかなり有利。 新山が漏れるケースは、圏外の選手が優勝、すぐ下にいる脇本や岩本俊介が決勝2着、決勝3着に入ったときくらいで、可能性としてはかなり低い。8位の脇本も新山同様有利な状況だが、本人はあくまで「タイトルを獲ってグランプリに」と思っているはずだし、自分のレースに集中する。 9位の岩本俊介は平原が優勝したダービーの決勝2着男。あのときは「このまま普通に走れば大丈夫」とみんなに言われていたが、その後は賞金を上積みできず、ギリギリの順位で最後のGIを迎えることとなった。 ーーつぎに、町田洋一記者に競輪祭決勝の傾向と、『最後の椅子』有力選手を聞いてみた。