KEIRINグランプリ“最後の椅子”奪うのは誰だ!? まもなくG1競輪祭、記者が考える優勝候補
競輪祭決勝の傾向は?
過去の競輪祭の決勝戦を振り返ると、2段駆けか、単騎の一撃が決まっている。グランプリに向けて最後の椅子を決める大会なので、特殊性もあり、2014年から2017年は武田豊樹と、平原康多の持ち回りで、グランプリに危なかった方が、優勝していた気がする。当時の武田と平原は前後を入れ替えても、連係が決まっていた。 その後、中国ゴールデンコンビが誕生して、松浦悠士と清水裕友も同じ戦いで結果を残す(最近は、清水裕友に松浦悠士が定番になっているが)。そして、昨年と3年前は眞杉匠と吉田拓矢が、それぞれ単騎で優勝している。
“大逆転”で権利掴むのは
誰が優勝するかと言えば、ナショナルチームの太田海也か中野慎詞の番手を回った選手だ。この2人が快速捲りを決めてタイトル奪取もあるが、競輪的要素を踏まえれば“先行の番手”。ナショナルチームのメンバーが逃げれば、そうそう捲れないだろう。 2段駆けが決まる条件は機動型がダッシュタイプで、番手も器用さがあり、時にはシビアになれる選手だ。中野慎詞を使えれば新山響平、太田海也の番手になれば清水裕友、松浦悠士、犬伏湧也。犬伏は四国地区になるので、太田の番手を回れる権利が一番高いのは清水裕友か松浦悠士になるだろう。もし、太田、清水、松浦が3人同乗すれば、グランプリの切符を持っていない松浦が太田の番手になると見る。 ここ最近、「なんだかんだ、松浦はグランプリに乗ってくる!」と書いてきた。京王閣記念や四日市記念の走りを見ると、脚負けしていたのも事実。人の後ろなら何とかなっていたが、自力の時は普通のS1選手レベル。お世辞にも良いとは言えなかった。ただ、急激に良くなるのも「競輪あるある」。結論として、最後の椅子を手にするのは、太田海也の番手を回る松浦悠士とみたい。 ーーさらに、中四国を主戦場とするアオケイ・梅田記者に『最後の椅子』を奪いそうな選手を聞いてみると、直近で強豪を軒並み倒したあの選手の名前が挙がった。