【フィギュア】フジテレビ系で鍵山優真の初優勝など生中継なし 1時間ディレイ放送にSNS沸騰
<フィギュアスケート:全日本選手権>◇21日◇第2日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇男子フリー 【歓喜の瞬間だったのに…】ファンに手を振って引き揚げる、優勝の鍵山ら ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が7度目の挑戦で初優勝を飾り、世界選手権(25年3月、米ボストン)代表に内定した。父正和コーチ(53)との史上2例目の父子Vも成し遂げた。 SP2位で全日本ジュニア王者の中田璃士(TOKIOインカラミ)が2位。19年の鍵山以来5大会ぶりのジュニア表彰台を果たした。 中継局フジテレビ系は、約1時間のディレイ放送(録画で追いかけ)で新時代の熱戦を放送した。鍵山の優勝が決まった男子フリーの最終滑走は、地上波では最終グループの6人にも到達しておらず。有料のFODでライブ配信され、SNSには困惑の投稿が相次いだ。 「BSフジではライブ放送が出来たのに、なんで地上波になった途端、ディレイ放送になってるんだよ、地上波では生放送できない決まりでもあるんだろうか BSではちゃんとスポーツ中継だったのに、地上波になった途端、スポーツ中継からスポーツドキュメンタリー番組になってしまった」 報道各社のネット速報で結果を知っていたという視聴者も少なくなかったようで、X(旧ツイッター)では「ディレイ放送。今に始まったことじゃないのであえて言わなかったけれど、ちゃんと批判はあるんだ」「日本で開催してるんだから『生放送』しろよ」といった厳しい声もあった。 一方でネット上では「ゴールデンタイムに放送してくれるだけで感謝」「昔はカメラすら回っていなかった。有料でも配信してくれるだけでありがたい」「スポーツはお金を払ってみる時代」という書き込みもある。 前日の男子ショートプログラム(SP)も、鍵山や37歳で復帰の織田信成ら有力選手の組はFODの有料配信だった。競技開始時間が今大会で最も遅かった女子は追いついた。黄金期は生中継が当然だったが、昨年の全日本選手権でもディレイ放送が行われていた。