148万円の「築58年の空き家」を素敵に整えて暮らす2児の母。リノベ成功の条件を聞くと
2022年2月に築58年の一戸建て(平家)の空き家を148万円で購入し、リノベーションして暮らしているセセさん。9歳と6歳のお子さんを育てるシングルマザーで、国内外でのインテリアコーディネーターとしての経験をお家作りに生かしています。 【画像】キッチンのビフォーアフター。古びた台所→食洗機付きの快適キッチンに 古い建物の雰囲気を損なうことなく、明るく暮らしやすいお家に改装していく様子は、Instagram(@sese_goodlife)で発信されています。 後編では、レトロ感をいかしたキッチンのリノベや、広々とした印象のリビングの家具選び、また照明選びのポイントなどについて聞きました。
古いキッチンに食洗機を入れた方法
リノベーションをする際、前編で紹介した「断熱」の次にセセさんがこだわったのは、「キッチンに食洗機を入れること」でした。 「業者さんにキッチンのリノベーションの相談をすると、システムキッチンを提案されることが多かったんです。でも、私は古い建物が好きなので、キッチンをすべて入れ替えると、せっかくの雰囲気が台無しになってしまうと思っていました。そこで、既存のキッチンを残したまま食洗機を入れるために、キッチンにカウンターを造作してもらい、その下に食洗機を入れ込めないか大工さんに相談しました。すると可能だということだったので、カウンターの下に配管や電源を持ってきてもらったりする工事を優先して進めてもらいました。 「造作カウンターは、バーカウンターとして使えるように作ってもらい、その下に食洗機と無印良品の食器棚を入れています。高さや幅などはすべて私が決めたので、すごく使いやすいお気に入りの場所になりました」
リビングを広く見せる家具選び
明るく開放的なリビングは、6畳とは思えないほど広々とした印象。お子さんや、シェアメイトが一緒に食事をしたり、くつろいだりする憩いの場所になっています。 「ソファやローテーブルなどの家具を低めのものにして、広く見えるようにしています。窓はもともとの大きさよりも広くしてもらいました。窓際にはカフェスペースを設けたかったので、ゆっくりと座れるようなラウンジチェアと、それに合うテーブルを選びました。よく、『旅館みたいですね』と言われます」 「ローテーブルは、HIRASHIMAの直径84cmのものです。とても繊細な作りでモダンな雰囲気があって、下の段にものが置けるのも気に入ったので、10万円以上したのですが清水の舞台から飛び降りるつもりで購入しました(笑)。冬は上にコタツ布団をかけて、ひと回り大きい天板を置き、熱源はないのですけどコタツとして使っています。 ラグはヴィンテージが欲しかったのですが高価だったし、子どもが飲み物などをこぼすと思ったので諦めました。『ヴィンテージ風ラグ』で検索して新品を購入しました」