やっぱり青学大が本命?!駒大優勝の全日本大学駅伝から見えた箱根駅伝の行方とは?
前回大会のトップ3である東海大、青学大、駒大の”3強対決”が予想されていた全日本大学駅伝(1日・名古屋市の熱田神宮前から三重県伊勢市の伊勢神宮内宮宇治橋前までの106.8kmコース)。2区終了時で東海大が17位、青学大が14位、駒大が9位と序盤でつまずきながらも最終8区で3強がトップ集団を形成した。 しびれるようなアンカー対決。大激戦を制したのは駒大だった。田澤廉(2年)が18.4kmで初めて前に出ると、18.6kmでスパート。前回のMVP、東海大・名取燎太(4年)を一気に突き離した。 駒大が6年ぶりの栄冠を飾り、東海大が23秒差の2位。3位には明大が入り、青学大は4位に沈んだ。しかし、2か月後の箱根駅伝を見据えると“本命”は連覇を狙う青学大になるだろう。 青学大の”強さ”は全日本大学駅伝前日に行われた国士舘大競技会1万mに表れていた。竹石尚人(4年)が28分50秒63でトップを飾ると、関口雄大(2年)、中倉啓敦(2年)、目片将大(2年)、高橋勇輝(3年)も28分台をマーク。さらに松葉慶太(4年)、飯田貴之(3年)、志貴勇斗(1年)、脇田幸太朗(2年)、横田俊吾(2年)、新号健志(4年)が29分05秒以内で走破したのだ。 なお竹石は全日本の8区登録、高橋は同4区登録、横田は同5区登録、新号と松葉は同補員登録されていた選手たちになる。 今大会は6区山内健登(1年)が区間9位のブレーキとなり、2位から6位に転落。アンカーを任されたエース吉田圭太(4年)も良くなかったが、総合力はダントツだ。さらに前回の箱根駅伝2区で快走した岸本大紀(2年)がいて、山には前回5区2位の飯田が控えている。 青学大・原晋監督は、「全日本は凸凹駅伝だったなという感じですね。いいところと悪いところがハッキリと出てしまった」と反省していた。さらに、「箱根駅伝は10区間。20区間あれば、勝てるんでしょうけど、そういうもんじゃありません。エースはエースの走りをしてもらいたいというのが願いです」と話していた。