連覇を狙う佐久長聖は盤石の布陣 八千代松陰はエース鈴木琉胤が1区 仙台育英は前半に主力/全国高校駅伝男子
明日12月22日に行われる全国高校駅伝(京都・たけびしスタジアム京都発着)のオーダーが12月21日、発表された。 2024年全国高校駅伝 男子の全58校のオーダーをチェック! 前回、2時間1分00秒の高校最高記録で制した佐久長聖(長野)は盤石の布陣で挑む。5000mで高校歴代4位となる13分31秒62の記録を持つ濵口大和(3年)を1区で起用。前回5区区間新の佐々木哲(3年)が3区、前回7区区間2位の篠和真(3年)が4区と前回の優勝メンバーが順当に長距離区間を任された。「5000mの上位7人を並べることができました。3区で抜け出して、4区で突き放したいと思っております」と高見澤勝監督はレース展開を睨む。 2年連続3位の八千代松陰(千葉)はインターハイ5000m日本人トップの2位を占めた鈴木琉胤(3年)が1区。「調子は良いと思います。1区の日本人最高記録を持つ先輩の佐藤一世(現・SGホールディングス)のタイム(28分48秒)が目標になると思います」と大橋一博監督は仕上がりに自信を見せる。1区で流れを作り、「調子の良い選手が置けました」と指揮官が期待する5区・松本大輝(2年)と6区・神邑亮佑(3区)で勝負を懸ける構えだ。 優勝候補の一角である仙台育英(宮城)は5000m13分台の2年生コンビ・近江亮と鈴木大翔を1区と3区に起用。2区には留学生のエリウッド・カヒガ(3年)がおり、前半からレースを賑わせそうだ。予選トップタイムの大牟田(福岡)は5000mでチームトップの13分58秒04の記録を持つ本田桜二郎(2年)が1区。同じく13分台ランナーで主将の松田祐真(3年)が3区に入った。 西脇工は1、2区で新妻遼己・昂己(ともに2年)の双子リレーが実現。1区の遼己は12月上旬に5000mで高2歴代4位の13分41秒68をマークしており、レース運びに注目が集まる。 全国最多11回の優勝を誇る世羅(広島)は国スポ5000m6位の本宮優心(3年)が1区。留学生のアントニー・ムトゥリ(1年)は5区に入っており、後半区間で浮上を狙う。地元の洛南(京都)は1500mで3分44秒38の記録を持つ川口峻太朗(3年)とインターハイ5000m4位の井上朋哉(3年)が故障明けの影響で2区と5区に回った。総合力の高さで上位進出を目指す。 前回5位のメンバー5人が残る埼玉栄はロードに強い岸本駿吾(3年)が1区。学法石川は5000m高2最高記録(13分34秒60)を持つ増子陽太が3区に入った。 10年連続入賞が懸かる倉敷(岡山)は前回6区7位の首藤海翔(2年)が1区。留学生のキプロブ・ケンボイ(1年)は5区に回った。インターハイ5000m覇者である札幌山の手(北海道)のガユ・サミュエル(2年)は2区。5000m13分台の3区・三浦清史(3年)と前半を賑わせそうだ。 今大会から留学生の起用は3km区間の2区と5区に制限されている。男子は8人が出走予定となっており、2区が5人、5区が3人と起用法が大きく分かれた。 男子は今回が第75回大会。都道府県代表47校と地区代表11校の計58校が争う。 男子の各区間は1区10km、2区3km、3区8.1075km、4区8.0875km、5区3km、6区5km、7区5kmとなっている。スタートは12時30分。
馬場 遼/月刊陸上競技