ACLの秋春制導入でJリーグも議論再燃か?!
秋春制への移行に関しては、降雪地域をホームタウンとするクラブの公式戦開催や観戦および練習環境を確保できるかが常に障壁となってきた。札幌の社長として議論に加わってきた経緯があるだけに、野々村次期チェアマンはこうつけ加えることも忘れなかった。 「雪国では12月、1月、2月にそれぞれのクラブの作品が見せられない、表現できないというのは変えていけるのであれば、変えていかなくてはいけないのではないか。サッカーには世の中の何かを変える力があると思っているので、冬でもしっかりといい作品が見せられるとサッカーをスタートラインにして変えていき、スポーツ界全体でも冬にいろいろなことができるということを、ぜひとも考えていきたい」 野々村氏が熱い思いを明かしたのは、次期チェアマン内定が承認された1月31日の理事会後だった。しかし、3月15日の正式就任を前にして、ACLのシーズン移行とともに情勢が大きく変わり、まさに待ったなしになった。メリットが少ないとして、2017年12月の理事会で移行が見送られている秋春制の是非が、再び問われようとしている。 (文責・藤江直人/スポーツライター)