明日正念場のサウジ戦…長友に批判集中の森保Jの“左サイド論争”の行方は?
百戦錬磨のベテランか、成長著しいレフティーか。左サイドバックの先発を巡る論争を抱える森保ジャパンが明日2月1日に埼玉スタジアムで、カタールワールドカップ・アジア最終予選の正念場となる首位サウジアラビア代表との第8戦を迎える。 30日には、低調なパフォーマンスに批判が集中している長友佑都(35・FC東京)と、27日の中国代表戦でアシストを記録した中山雄太(24・ズヴォレ)がオンラインでメディアに対応した。森保一監督が、システムも先発メンバーも変えないのはほぼ確実と見られる。だが、この試合に敗れるとサウジアラビアの出場が決定し、日本は3位のオーストラリア代表と入れ替わる形で自動的に出場権を得られる2位から転落の可能性が出てくる。
負けるまで動かない森保監督
結論から先に言えば、森保監督は中国戦からシステムも先発メンバーも変えずに、無敗でグループBの首位を快走するサウジアラビアとの再戦に臨むだろう。 サンフレッチェ広島監督時代から、指揮官は「勝っているチームはいじらない」なるサッカー界の格言を実直に踏襲してきた。実績に基づいた序列を先発メンバーの選定に反映させる采配を含めて、代表チームでもほぼそのまま実践している。 逆を言えば、負けて初めて動く。10試合中7試合を終えたアジア最終予選を振り返れば、2つの黒星を喫した直後の一戦でチームに変化が加えられている。 昨年9月のオマーン代表との初戦で敗れると、続く中国戦で復帰者や怪我人を除いた9人のうち2人を代えた。具体的にはトップ下で鎌田大地(25・アイントラハト・フランクフルト)ではなく久保建英(20・マジョルカ)が、左MFでは原口元気(30・ウニオン・ベルリン)ではなく古橋亨梧(27・セルティック)がそれぞれ先発した。 久保を負傷で欠いた昨年10月のサウジアラビア戦では、再び鎌田がトップ下で先発。左MFには南野拓実(27・リバプール)が怪我から復帰するも、バックパスを相手に渡すボランチ柴崎岳(29・レガネス)の痛恨のミスが響いて0-1で敗れた。 敵地ジッダから帰国し、埼玉スタジアムにオーストラリアを迎えた第4戦ではシステムを4-2-3-1から4-3-3へ変更。中盤から鎌田と柴崎が外れ、遠藤航(28・シュツットガルト)をアンカーにすえ、その前方のインサイドハーフに守田英正(26・サンタ・クララ)と田中碧(23・フォルトゥナ・デュッセルドルフ)が指名された。 負ければ後がなかったオーストラリア戦を2-1で制すると、11月シリーズの2試合と27日の中国戦でも4-3-3を継続。出場停止および怪我人を除いて先発メンバーも固定され、常連だった鎌田に至っては今シリーズで招集外になっている。