「できないものをできないと言えない風土」日野自動車会見8月2日(全文3)
不正対象となる車の車種・台数は
時事通信:時事通信社、【トヨダ 00:55:30】と申します。不正の対象となる車の台数なんですけれども、2003年以降ということで、累計でいったい何台になって、車種が何車種に上るのかという、トータルの数字が分かれば教えていただきたいです。また、リコールにつながる台数がどのぐらいに至るのかなというのも併せまして、もし分かればお願いいたします。 沖田:その点につきましては、本日、日野自動車のほうで、15時ぐらいだと思いますけども、公表している資料があるかと思います。そちらのIRの資料のほうに台数、それから車種など記載されているかと思います。 時事通信:複数のペーパーがありまして、これ、トータルで何車種、何台っていうことになるんでしょう。 沖田:われわれのほうでも、ちょっと手元では計算しておりませんので、そちらをご確認いただくのが正確かと思いますが。 時事通信:これ、足し合わせるだけでいいのか、重複があるのか、ちょっとこれだけだとよく分かんない。 司会1:すいません。第2部の記者会見で準備させていただいて、お答えするようにさせていただきます。 時事通信:分かりました。 司会1:申し訳ございません。 時事通信:いえいえ。よろしくお願いいたします。 司会1:ほかにいかがでしょうか。では、一番向こうの方、お願いいたします。
2005年12月の不正行為が一番古いものか
東洋経済新報社:東洋経済の井上と申します。燃費に関する不正行為で、ちょっとあらためて確認させていただきたいんですけれども、先ほど、排ガスのほうでは2003年の5月でしたっけ、以前の不正行為が確認されたというお話なんですけれども、燃費のほうでは2005年の12月ごろに目標の達成見込みがあると報告して、適切な対応ができていなかったっていうことなので、不正行為の年月なんですけれども、2005年の12月に不正行為が一番古いもので発見されたというふうに理解していいんでしょうか。 榊原:2005年12月がきっかけとなる上からの指示ということになるんですけども、実際に認証試験で不正行為を行ったのは、そのあとに出てきますように2006年の4月ということになろうかと思います。 東洋経済新報社:すいません。2006年の4月よりも前の時期での、燃費においての不正行為はなかったというふうに認識して大丈夫なんですよね。 榊原:燃費に関しては、そのように認定しております。 東洋経済新報社:ありがとうございます。あと、もう1点なんですけれども、先ほど、開発の現場のほうでの不正行為は認められていたにもかかわらず、経営者のほうではそういった認識ができていなかったというふうにお答えされていたと思うんですけれども、これって開発の現場の人たちが経営陣に忖度をして、報告していなかったというふうに理解してもいいんですかね。 榊原:どうして報告しなかったのかということについては、実際にどうだったのかっていうことは分かりませんけれども、風土とかそういうものについて、言ってもなかなかそれについて対処してくれない。先ほどから申し上げているように、できないことをできないと言えないというふうな風土から、そういったことを言ったというふうに認められる形跡がないということであります。 東洋経済新報社:はなから、もう最初から、もう一切話さなかったっていうことなんですかね、それを。 榊原:話したとか、話してないとかっていうことについて、なかなか認められるような証拠が見当たらなかったということです。 東洋経済新報社:ありがとうございます。 司会1:ほか、よろしいでしょうか。それじゃあ、すいません。第2部の会見がございますので、最後のご質問ということで、一番前の方、お願いいたします。