死者少ない要因は 専門家会議が会見(全文2)宣言前から新規感染は減少傾向に
マーカーについてもしっかり研究を
それから今すでに幾つかのマーカーが少しずつ可能性として同定されてると思いますけど、無症状から中等症への病状進行を示す、どんな場合に症状が悪化しやすいのかっていうのが早い時期に分かる、このマーカーが上昇すると重症化しやすいんだよということが分かる、こういうマーカーについてもしっかりと研究してくださいというのがわれわれが国、あるいは学会等へのお願いです。 それから、実はこれも今日の、この数日間、今日の会議もそうですけど、かなり議論をしたところです。これは今までになかったことですけども、いわゆる臨床のデータなんかは個々にはあるんだけど、これをどうやって活用して、今申し上げたこういうようなことに、感染症対策の基礎的なノウハウ、分析、これを日本は一生懸命やってますけども、これがもうちょっと足りない、もっと頑張ってほしいというのがわれわれの、今日かなりの時間を割いてこの議論をしました。 これはどういうことかっていうと、迅速に研究を企画し、散逸するデータ、データが時々まとまってなくていろんなところにあって、それを調整する感染症研究の、キーワードはオールジャパン、関係者、もちろん感染研、国際医療センターなんかが中心なんだけど、大学とか、企業なんかも先生、あるかもしれませんね。みんな、今はこういう国難ですから、みんなが知恵を絞って、オーケストラみたいにみんながそれぞれの役割を、大きな楽譜といいますかそういうものの下にやらないと、個別にやると非常に無駄がありますよね。そういうことをぜひこの今の時期に、今の時期に構築してほしいというのがこの考えです。
データというのは一丁目一番地
さて、次が、もう少しですかね、いってください。これも実は、サーベイランス、もうこれは皆さん、サーベイランスというか、病気の情報を集めることの重要さはもう異論はないと思うんですけど、実は課題が。もうこれはかなり前から申し上げてるけど、さまざまな理由で、地域の疫学データがあるんだけど、それがさまざまな、一生懸命、皆さん頑張ってるんですよ、だけどいろんな障害があって都道府県で共有、なかなか各都道府県、あるいは都道府県と国との間、これがなかなか遅いということもあるし、いろんな個人情報の問題があったり規則の問題があったり、こういうことで、データはあるんだけどもそれがなかなか感染症対策に活用できないという、これがかなり重要な問題で、なんとかこれをしてほしいというのがわれわれ専門家の国への、あるいは都道府県への提言です。 今後の方向性、いっぱいありますけども、1つはもう、今までは例えばいろんなこと、PCRの検査のあれなんかを日本人の、われわれのきめの細かさというかこういうことで、鉛筆で、ファクスで。鉛筆じゃない、ボールペンかもしれないけど、でやっていたんだけども、そろそろもうこういうのは標準化をして、フォーマットを標準化して、ICTを使ってやる。少しずつ始まってますけど、これはもうぜひやってほしい。 それから今、申し上げましたように、疫学情報の国と地方自治体との共有についてはっきりしたルールが、全国的に共通なルールがないんでまちまちなんです。これは感染症対策に、このデータというのは一丁目一番地ですから、これがもちろん今まであるけども、もっと速く、もっと正確なのが欲しいんですね。これが一丁目一番地ですから。